ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

2014-01-01から1年間の記事一覧

竜王戦ドリームに前進

大詰めの第26期竜王戦挑戦者決定戦第3局が9月8日東京の将棋会館で行われました。 ここ関西将棋会館でもPM5時から2階道場奥で大盤解説会が行われました。 メインの解説者は福崎九段、久保九段で聞き手が室田女流初段です。おそらく会館の控え室には…

JT杯静岡対局

9月6日に静岡市でJTプロ公式戦2回戦第2局が開催されました。 対局者は久保利明JT杯覇者vs三浦弘行九段です。 解説する棋士は広瀬八段、聞き手は本田女流三段、棋譜読み上げは熊倉女流初段です。 今年のJT杯に出場の12棋士のうち純粋な振り飛車党…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー65

杉本昌隆七段vs森信雄七段 第5期竜王戦 途中図は玉の囲い方が金無双対穴熊戦における駒組の頂点である。この局面のように本格的な戦闘開始前において全ての駒が立ち遅れることなく活き活きとたたずんでいる形を美しいなと思うことがある。詰将棋の世界で…

第62期王座戦第1局

羽生王座に挑戦する豊島七段、注目の第1局が9月4日に大阪で開催されました。 対局場となる「ウエステインホテル大阪」で午後3時より大盤解説会もおこなわれました。 解説する棋士は久保九段、聞き手は室田女流初段です。 上記写真は2時半過ぎに会場に着いた…

ネット観戦の副産物

8月30日にネット観戦でJT杯の羽生vs行方戦を観ていた。 終盤、二転三転と形勢が変わって、見ている分には大変スリリングで面白かった。 どうやら、行方八段が詰みを逃した局面もあったようだ(それは87手目44金以下詰みあり)。 私が特に気になったの…

この秋も注目!将棋界

第4期リコー杯女流王座戦 里見女流王座は長期欠場(休場延長)により、このタイトルを返上された。 この結果を受けて、9月1日に予定されていた加藤桃子女王と西山朋佳奨例会初段との間での挑戦者決定戦が中止となり、あらためて二人による五番勝負をおこなっ…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー64

田村康介七段vs飯島栄治七段 第70期B2順位戦 先手は玉の右辺を破られるも、早逃げが功を奏する一方、角2枚を急所に据えて寄せきった。 ▽46歩 ▲同歩 ▽35銀 ▲55角 ▽44歩 ▲56銀 ▽15歩 ▲同歩 ▽17歩 ▲同香 ▽54歩 ▲66角 ▽46銀 ▲64歩 …

九G(詰将棋九州グループ)例会参加記

8月23日に博多で開催された九G例会へ行ってきた。 今回は8月21日の王位戦第4局大盤解説会へ行った関係で、そのまま博多へ2泊してこの例会へ備えた。 ブログの更新もあったので、ノートパソコンを持参した。せっかく、パソコンを持ってきていたので…

王位戦「大盤解説会」

第55期王位戦第4局が8月20日、21日に福岡市のホテル日航福岡で開催された。 大盤解説会は21日の午後3時より、同ホテルの3階「都久志」の間でおこなわれた。 10分前に会場に到着したがほどなく300人をこえる来場者で実に盛況であった。 雨の長崎を後にしてか…

情報よりも力勝負を

週刊誌「フライデー」の7月25日号に羽生名人の特集記事がでていた。 3ページ仕立てで、2ページ分がインタビュー記事である。 記事の中心をなすのはコンピュータ将棋に対する羽生名人の考え方である。 読んでみて、新たな羽生語録みたいな感じがしたので、箇…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー63

佐藤和俊六段vs小林宏七段 第18期竜王戦途中図より先手は75歩以下、果敢に攻める。 最終手に、あっと驚く決め手が出現する。 こんな将棋、めったに指せるものではない。▲75歩 ▽22角 ▲74歩 ▽同銀 ▲55歩 ▽同歩 ▲同銀 ▽73金 ▲54歩 ▽62銀 ▲6…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー62

小倉久史七段vs羽生善治四冠 第44期王位戦リーグ途中図は56手目74歩の局面である。ここからプロもよく指導する「負けても絶対に指してはいけない手」というのが出現する。それは33角成、同飛、25桂である。角を取り返しはするものの、33桂を結…

倉敷王将戦

第13回全国小学生倉敷王将戦が8月2日に岡山県倉敷市で開催された。 本県(長崎県)代表の金子覚柔さんが高学年の部で準優勝した。惜しくも優勝は逃したが、高学年の部では長崎県勢としては過去最高の成績である。なお、低学年の部では2004年に現在、…

西海団体戦

日本将棋連盟・佐世保支部主催の将棋イベントの案内です。

先手中飛車<後手54歩型 or 先手55歩型>久保利明九段勝局集

7月下旬に「久保流 最強先手振り飛車」という書籍が日本将棋連盟より発行された。 冒頭、石田流のことにふれ、後半に相振り飛車の記載があるものの、本書の中心をなすものは先手中飛車である。「攻める振り飛車の極意」のサブタイトルのもとに久保九段がやさ…

第62期王座戦日程決まる

羽生王座への挑戦を決める挑戦者決定戦が7月29日に開催されて、豊島将之七段が丸山忠久九段に勝利して挑戦者となった。将棋は先手の豊島七段の玉が入玉模様となり、形勢が二転、三転した感じだったが、最後はトン死を喰らったような収束だった。どちらが勝っ…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー61

中村亮介五段vs伊奈祐介六段 第63期C2順位戦 本局は後手4間飛車が序盤早々に46歩、同歩、同飛と飛先の歩を切った将棋であるが、先手側は47歩などと打って、局面を納めるのが普通の指し方である。 しかしながら、本局は最後まで4筋に歩を打つことは…

詰将棋全国大会参加記

今年、30回を迎える詰将棋全国大会は7月20日に川崎市の産業振興会館で開催された。詰パラがこの7月号で通算700号の発行となり、おまけに7月16日付け朝日新聞の朝刊に詰パラが大々的に採りあげられるなど大会への機運はいやがうえにも盛り上がっ…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー60

北村昌男九段vs大内延介九段 S61B2順位戦 大内九段が中盤に仕掛けのタイミングが絶妙でうまく先手玉に手をつけるが、後手玉にも逆襲を浴びる。激しい終盤の攻防戦が見どころである。 ▲同飛 ▽34銀 ▲95歩 ▽同歩 ▲93歩 ▽16歩 ▲同歩 ▽17歩 ▲同…

第68回アマ名人戦長崎県代表決定戦

標記大会が7月13日長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。A級:1位 増本敬 2位 伊ヶ崎博 3位 福田大介・山口賢人 B級:1位 三木隆悟 2位 山根晃静 3位 岸川満・佐々木聖也 C級:1位 小林智弘 2位 石橋泰志 3位 佐藤敦*A級で優勝した…

JT杯福岡対局

7月12日(土)JT杯福岡対局へ行ってきた。 会場は福岡国際センター。 午後2時からこども大会低学年の部 決勝 午後2時半から同高学年の部 決勝 午後3時から JTプロ公式戦 のスケジュール。 お昼過ぎに博多駅に到着。 福岡国際センターは博多駅から大博通…

文藝春秋に羽生名人が登場

文藝春秋8月号に羽生善治名人のインタビュウ記事が載っている。聞き手はノンフィクション作家の後藤正治氏が務めている。 9ページにわたるロングインタビュウ記事で中心をなすのは「局面を見極める力」と題して、40代になって、若い頃と比較しての将棋に対する考…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー59

米長邦雄九段vs木村義徳九段 第19期C2順位戦 玉の囲いは先手「金無双」に後手が「金矢倉」である。矢倉に対する崩し方が参考になる一局である。 ▲65歩 ▽同歩 ▲77桂 ▽31角 ▲65銀 ▽64歩 ▲26飛 ▽34銀 ▲76銀 ▽45歩 ▲56飛 ▽43銀 ▲65…

「岩手高校将棋部」強さの秘訣

6月にポプラ新書の新刊として発行されたタイトルが「一点突破」という本(岩手高校将棋部の勝負哲学という副題がついている)がある。その本を実に興味深く購入した。その理由はあとで述べる。 著者は岩手高校の数学科の教諭で同校囲碁将棋部の顧問の藤原隆…

週刊将棋の「詰将棋の解き方」

週刊将棋にアマ強豪の美馬和夫さんによる「効果バツグン実戦手筋」という連載コラムがある。 その7月2日号のタイトルが「第26回 詰将棋の解き方」である。 冒頭、詰将棋ロータリーの作品を全部解くのにどのくらい時間がかかるかというテーマでアマ強豪たちが…

詰パラ 700号

詰将棋パラダイス7月号が通算700号を迎え、記念特大号として発行された。 記念号としては出色の出来栄えである。 まず、冒頭作品総手数700手の作品展の企画が良かった(初心者でも楽しめる作品がならんでいる)。 更に、7月は詰将棋全国大会の開催月にあたり…

早すぎる?「竜王戦」日程発表

プロ将棋のタイトル戦の日程と云うのは、挑戦者が決まってから開催日程が公表されるというのが慣例である。 第27期竜王戦決勝トーナメントが7月1日に高見泰地五段(5組優勝者)vs藤森哲也四段(6組優勝者)の対局を皮切りに始まるという時期の6月30日に将…

ストンリバーの「相振り好局選」追加42〜58

6月にマイナビ将棋BOOKSより、西川和宏四段著「これからの相振り飛車」という棋書が発行された。 西川四段と云えば、関西若手の振り飛車党。特に、角道歩止めの三間飛車など昔ながらの振り飛車の指し手である。本書の相振り解説においても、一つのこだ…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー41

板谷進九段vs塚田正夫九段 第29期A級順位戦 出だしは相中飛車である。後手の穴熊玉に対して先手は88飛〜75銀と繰り出して、後手の金気を一枚ずつはがしていく指し方と端攻めが参考になる一局である。▲84歩 ▽同歩 ▲同銀 ▽83歩 ▲同銀成 ▽同銀 ▲84…

第27回全国高校将棋竜王戦長崎県代表決定戦

標記の大会が6月22日に長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。参加人数 16名1位 山口賢人(佐世保工1年) 2位 有田光佑(長崎西高2年) 3位 坂本直也&宇佐俊哉*優勝した山口さんは来る8月24・25日に福岡市で開催される全国大会へ出場…