ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

金無双が止まらない

「金無双百番」の創作秘話みたいなことである。

昨年1年間は金無双図式を精力的に作図していたが発端は棋譜並べである。振り飛車党である私は相振り飛車に限って並べ始めたが一局並べるたびに互いの金無双囲いのつぶし合いを体感することになる。すると時折、金無双がつぶされながら詰将棋にしてほしいとささやいてくるように感じられた。「神が降りた」といったら言い過ぎになるが詰将棋らしい寄せのアイディアが浮かび始めたのである。詰将棋作家はこういった作図の動機づけがひらめいたら、じっとしていてはいけない。徒に不作為でいると、幸運の女神は自然と去っていってしまうものである。そして作品集ができるほど作りまくったのである。年が変わり2020年、少しは落ち着いた。きっと金無双図式をみるのもイヤになっているのではと思われるかも知れない。でもそういうことはない。きっと振り飛車が根っから好きなのだろう。そして、美濃囲いと共に金無双が一番美しい囲いだと信じている私自身がいるからなのだ。

今回の詰将棋:21手詰

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ひねり飛車の変貌

第2期六社戦決勝戦米長邦雄vs加藤博二・昭和44年12月5日)より、下記の途中図を見てほしい。

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一目、この将棋はスタートから相振り飛車の途中経過と映る。これが実は先手ひねり飛車からこういう風になった。互いの2筋、8筋の歩がせっかくきれていたのに修復されてしまっているので、尚更の感がある。途中図より相振り独特のねじり合いの攻防が続くから将棋は面白いものである。まれに、ひねり飛車は相振りもどきになることがあるので要注意なのだが・・・。

今回の詰将棋:17手詰

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マイナビ第4局

5月18日、第13期マイナビ女子オープンの第4局が行われた。先手西山さんの55歩位取り中飛車で始まった。

後手加藤さんは金銀4枚をひきつける守備体制を整えると早々に仕掛け、飛車角の総替えとなった。8筋で先手は飛車で桂香を拾い、同じく後手はと金で桂香を拾った。互角とみていたが59手目先手62角が好手で後手は飛車を守備に投入するも続く先手52歩の垂れ歩が活きて後は終始先手のペースで推移して105手で先手が勝利した。これで2勝2敗となりタイトルの決着・第5局は6月3日に行われる。

今回の詰将棋:9手詰(マイナビ第4局の投了図をヒントに詰将棋を作ってみました。)

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マイナビ5番勝負の行方

第13期マイナビ女子オープンのタイトル戦が進行中であるが、5月12日第3局を終わった時点で西山朋佳女王が1勝2敗と苦戦をしいられている。負けた2局の内容がすこぶる悪い。彼女らしい将棋がまったく指せていない。

まさか開始が遅れている三段リーグが精神的に影響していなければといたらぬ心配までしてきそうである。

 さて、第三局にあらわれた三間飛車・早仕掛けだが振り飛車棋譜並べをしているときに偶然、古い棋譜を発見した。

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第8回古豪新鋭戦(昭和39年8月28日)での中原vs米長戦(後手が米長)。21手目先手が45歩と突いた局面である。この後、45同歩、33角成、同桂、24歩 46角と進み、将棋自体は後手が勝っている。この早仕掛けは互いの駒組のどの時点でやってくるか注意しながら、特に振り飛車側は指すように心がけるべきだろう。

今回の詰将棋:15手詰

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全滅に近いアマ将棋大会

 日本将棋連盟長崎県支部連合会の役員をしている。

今年は年明けから2月にかけて「小学生名人戦」と「シニア名人戦支部対抗戦」を開催して県代表を決めた。ところが前者は全国大会が延期となり、後者は4月の神戸大会が中止となった。その後、久留米王位戦、アマ竜王戦、アマ名人戦赤旗名人戦などがことごとく中止に追い込まれ、さらに文科省の小・中学校の各大会も中止、加えて夏のイベント、高校竜王戦は早々に中止となった。一方、高校総合文化祭(高知)の将棋大会は生徒の移動を伴わないWebでの交流開催とすると5月12日に発表された。ということはオンライン対局ということになりそうだがはたしてうまくいくのだろうか。また、いつも秋に開催している朝日アマも今年は県大会も九州ブロック大会も早々に行わないとなり完全にダメを押された感じがした。

 なんという年なのだろう。今年はあきらめた。もう贅沢は云わない。来年はいつもの1年に戻ってほしいものである。

今回の詰将棋:13手詰

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ネット利用の促進化

 コロナ禍でいろんな分野で一種の社会現象が起きていると思う。ネット利用の促進化もその一つだろう。

そのキーワードは「オンライン」である。

将棋に関していえば、オンライン対局というのが急に目立ち始めた感がある。対面での将棋対局がままならなくなって、うずうずしている方は「将棋ウォーズ」将棋クエスト」などにアカウントを作って参入したという人も多いのではないかと思っている。わが詰将棋界も各地の会合があるなかで、「オンライン会合」というのを試みる動きが散見される。

 さて、将棋一般のオンラインということではとりわけ元奨励会三段のY・I氏のyoutubeでの「将棋チャンネル」が素晴らしいと個人的に思っている。

まず、テーマを絞った「オンライン講座」の数々があり、現在も増え続けている。彼は振り飛車党であるのでかなりそれに精通しているというのも気に入っている。

 つい最近、オンライン対局も行われた。東大生との10秒将棋(6局)、早稲田生とのガチンコ対局(5局)である。彼は全11局を振り飛車で戦った。おまけにうち4局は相振り飛車となった。振り飛車フアンとしては満足のいく観戦であった。youtubeだから何度でも再生がきく。それもまた嬉しいものだ。プロのこむずかしい角替りのような居飛車の将棋を見ているよりは、アマであっても好きな振り飛車戦を見ているほうがやはり、将棋は楽しいものである。

今回の詰将棋:19手詰

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詰将棋の解答(4月ブログ分)

4月1日分*72銀 同金 同角成 同玉 64桂 63玉 72角 64玉 65金 53玉 54香 62玉 61角成 同玉 41飛成 51金打 62香成 72玉 62金 同金 同成香 同玉 52金 63玉 61龍 まで25手詰

4月2日分*15銀 同歩 14金 同玉 11龍 同馬 26桂 13玉 14銀 24玉 23銀成 同玉 24歩 12玉 23金 21玉 32と まで17手詰

4月6日分*63金 71玉 62金 同金 72金 同金 63桂打 同金 72金 同玉 63歩成 61玉 62金 まで13手詰

4月26日分 *34飛 同歩 35金 同馬右 46金 同馬 26金まで7手詰