ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

期待して相振り

7月31日第43期女流王将戦の本戦トーナメント2回戦が行われた。

先手・香川愛生女流4段vs後手・室谷由紀女流3段の一戦。

この二人なら相振りを期待するのが自然。熟知した戦法で中盤までは無難な駒組となった。

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図は後手が50手目に56歩と突いたところである。先手はあっさり同歩と取り79角成と馬を作らせた。そして、68角から67銀で一時的に馬を閉じ込める作戦をとる。後手、やや細い攻めでせまっていたが先手玉も中段に泳ぎだしたりして決め手を与えない。最後は先手9筋の端攻めが決まり159手の熱戦を制した。

今回の詰将棋:13手詰

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もつれて最終局

7月31日、恒例のアベマトーナメントが行われた。

稲葉チーム対斎藤チーム。

6人の中に1人ないし2人の振り飛車の可能性がある棋士がいると俄然、観る気が湧いてくるものだ。今回は久保9段と都成7段だった。

試合のほうは一時、稲葉チームが4勝1敗とリードし、そのまま早めに終わるかと思いきやそこから斎藤チームが3つ返して最終局(第9局)を迎えた。この対局が先手・都成7段vs後手・久保9段だった。

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後手の4間飛車で始まり途中図は86手目後手が64桂と打ったところである。対抗型というのに互いの玉の囲いが金無双である。ここから金無双を攻略するのに4枚の桂が盤上に乱舞する派手な展開となり見ていてどちらが勝ちそうなのか分からない終盤戦となったが146手で後手が勝利した。

今回の詰将棋:19手詰

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詰将棋の解答(7月ブログ分)

7月15日 *82角同 62玉 54桂 同金 71銀 51玉 62銀打 同金 同銀成 同玉 73角成 同銀 63金 61玉 52金打 71玉 62金上 同銀 82馬 まで19手詰

7月16日 *64桂 同歩 63金 同金 61馬 同玉 52銀 62玉 61金 72玉 63銀成 同玉 72角 同玉 62金打 まで15手詰

7月17日 *84桂 同歩 63銀 同金 同金 同金 64桂 同金 81銀 同玉 92金 72玉 82金 同玉 83銀 71玉 72金 まで17手詰

7月18日 *52歩成 同金 62銀 同金 43角 52歩 53桂打 同金 同桂生 62玉 72金 53玉 54金 42玉 32金 51玉 52角成 同玉 53歩 51玉 43桂 21手詰

7月19日*72銀 同金 61金 同金 同角成 同玉 52銀 同玉 44桂 同銀 43金 62玉 52金打 71玉 63桂打 同金 同桂生 72玉 62金打 まで19手詰

7月20日*82金 同銀 62桂成 同角 61銀 71玉 52銀生 51角 61金 72玉 64桂 同銀 63銀打 まで13手詰

加古川青流戦より

 7月20日に第11期加古川青流戦が行われた。

ベスト16より、先手・冨田誠也4段vs後手・貫島永州3段の一戦が相振りとなった。奨励会3段の人の将棋を観る機会はなかなかない。貫島3段はよく知らないが現在3段リーグの成績は8勝4敗で微妙な位置につけている。一方、冨田4段はこの対戦の前に里見香奈女流4冠を破ってのから引き続きの対局である。

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図は45手目に37銀と相手の飛に当てたところである。後手はこれを同飛成と切って以下同桂に36歩と攻めたが先手はほどなくして2枚飛車で攻めて寄せきってしまった。先手は駒組が立ち遅れ気味だったのでどうかと思ったが後手は相手に飛を2枚渡す展開がどうだったのだろう。形勢判断が私の棋力ではよくわからない将棋だった。

今回の詰将棋:13手詰

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女流王将戦より

 第43期女流王将戦の本戦トーナメントが進行中だ。7月17日に行われた先手・伊藤沙恵女流3段vs後手・石本さくら女流2段の一戦が相振りとなった。

 伊藤さんの将棋は相手が振り飛車党だったら相振りにしようとする気配がよく感じられる。本局でも相手が振ったのを確認して自分が振るという独特の指し回しだ。

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 図は後手石本さんが70手目に飛車を切り猛攻を開始した。80手目に45銀打とやや細い攻めをつないだが先手はこれに対して64桂がうまい切り返しだった。以下、先手に手番がまわってからは無難に寄せて113手で先手が勝った。

今回の詰将棋:19手詰

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西山快進撃

7月16日に行われた朝日杯一次予選が行われ西山朋佳女流3冠が登場した。

1回戦で中座真7段を中飛車で破り、次に黒沢怜生6段と対戦した。黒沢6段が振り飛車党なので自然と相振りとなった。

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 図は後手黒沢6段が2筋の歩をきり26飛とした手に対して先手西山女流3冠が27歩と受けた手に対して後手が45角(76手目)と打った局面である。一瞬ドキリとする手であるが互いに飛を取る手を選択した。4枚の金銀がそれぞれ不安定な位置にいるなか、互いに飛を敵陣に打ち合う寄せ合いに突入したが先手が129手で制した。お見事である。女流の棋士は相振りをうまく指しこなす人が多い。女流の相振り実戦棋譜を参考にすることがあるという藤井猛9段の評価にもあるように女流棋界は振り飛車戦が大きな魅力となっている。

今回の詰将棋:21手詰

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C2順位戦より

7月15日は朝日杯、銀河戦順位戦などの対局が行われた。順位戦より、先手山本博志4段vs後手近藤正和7段の一戦が相振りとなった。

互いに初手は78飛、32飛といきなり飛車を振り合うまるでアマの将棋のような出だしだ。

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途中図は39手目56歩と互いに銀の取り合いを目指したがここで後手66銀と指し、同歩に65歩と指したのがうまい手だった。以下、主導権を握ったようだが、後手49手目に飛と角あたりに67金と打った手に対して先手は飛を見捨てて11角成としたのが勝負手だった。終盤に後手の猛攻を一瞬かわして態を入れ替え79手で先手が勝利した。

今回の詰将棋:17手詰

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