ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

ネット配信将棋(その2)

前回は藤森将棋を紹介したが今回はイトシンTVだ。

伊藤真吾5段のYoutubeである。

彼はデビュ-時は振り飛車党だった。

棋譜を追いかけて秘かに応援していたがいつの日か、振り飛車を封印してしまった。そのころから私の中で棋譜を気にかけない普通の棋士になってしまっていた。

しかし、このたびユーチューバーとして再び注目の人となっている。

 

2月12日の配信が「振り飛車縛り」と題して、全局を振り飛車で指すというものだった。中飛車から向い飛車まで全17局で13勝4敗、うち相振りが4局だった。

将棋をおもしろくたまらない遊戯として遊んでみせるその心意気がよい。それも、公式戦では指さない振り飛車であるが、アマにフアンが多い振り飛車でやってくれたことが素晴らしい。この日の配信もまた私にとって永久保存版となった。

今回の詰将棋:25手詰

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村山聖全局集

マイナビより出版されている「村山聖全局集」上・下巻を入手した。

 この本は一口に述べると、持病と共に子供のころから生き、17歳で4段になり、A級8段まで昇りつめて29歳で生涯を終えた一人の棋士が残した全棋譜の物語である。

 それぞれの本の最初の数ぺーじには「村山聖の声」と題して。彼の自戦記・インタビュー記事などが収録されている。

 読んで良かったと思われるのは次のような記事に遭遇したときである。

<時々自分の存在している意味を考える。自分が死んでも世の中は変わらないし人も変わらない。15歳の時本当に自分の生きている意味が分からなかった。>

<人間は必ず死ぬことが分かった。ならば好きなこと、やりたいことを全部やって死にたいと思った。死ぬときに満足して死ねたら最高だと思った。そして反省はしても後悔はしたくないと思った。自分のやってきたことは終わったことである。今、何をするべきか、何を考えるべきか、それが問題である。>などなど。

 私自身の10代・20代を振り返るに彼のような「死生観」を少なくとも真摯にいだいたことはなかった。おそらく彼は<来年なきを思い、今年に生きる>という覚悟で日々の生活を送ったのであろう。そういったプロ生活12年間で誕生した棋譜の数々である。棋譜の鑑賞は人によって様々である。それは棋力、将棋観などによって異なるからだ。本の表紙の副題には「魂、ここにあり」とある。

これがあながち誇張でないと感じられるように、一局、一局丁寧に棋譜並べをしていきたいと思っている。

今回の詰将棋:19手詰

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ネット配信将棋

 プロのタイトル戦に振り飛車戦がほぼ消滅して久しい。

 今や、興味の焦点は比較的振り飛車戦が多い女流将棋とネット配信による将棋に移ってしまった。

 最近、特に注目したのは2020・12・12に公開された藤森哲也五段による「負けるまで四間飛車スペシャル」だった。負けるまで戦った対局が全16局。うち、8局が相振り飛車で、残りは当然四間飛車の対抗型だった。10秒将棋とは云え、適切なコメントは圧巻だった。3時間という長丁場があっという間だった。いまだに時折再生して楽しんでいる。私にとって永久保存版である。

今回の詰将棋:19手詰

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詰将棋の解答(1月ブログ分)

1月1日分*24竜 同玉 25銀 同金 34金 まで5手詰

1月14日分*22角 同金 81龍 12玉 21龍 同金 同銀生 同玉 13桂 12玉 23金 同玉 33と 12玉 23と 11玉 61龍 21桂 同桂成 同馬 同龍 同玉 33桂 11玉 22角 まで25手詰

剛腕・強手は桑原流を彷彿

第34期竜王戦第6組ランキング戦が1月13日に行われた。

西山朋佳女流3冠vs室岡克彦7段の一戦。

下記途中図は先手が6筋の歩を交換して64銀と進出したところ、後手が63歩と指したところである。

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さて、先手は穏やかに指すなら75銀と引くところだが、なんと同銀成と取り、同金に64歩と打ち62金と引かれた。この局面で銀損である。これから先手は43角と打ち、以下攻め倒してしまったのが少々驚きであった(75手で先手勝利)。

 西山さんらしい剛腕・強手が決まったがもはや映画の世界での「ワンダーウーマン」といえば言い過ぎだが、少なくとも詰将棋で云えばまさに「桑原辰雄流」を彷彿させるものがある。

 こんなに強い振り飛車党、早くプロになってもらうのが楽しみで仕方がない。

今回の詰将棋:25手詰

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年頭にあたって

謹賀新年

 今年はコロナに負けず詰将棋全国大会と詰将棋解答選手権を無事に開催したい。

 詰将棋創作は第4作品集に向けて精進していきたい。

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上記が私の年賀状の原文です(詰将棋は5手詰)。

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 2020年を振り返ると、春に3冊目となる詰将棋の本を出版した。夏には詰将棋界の「門脇芳雄賞」の表彰を受けた。このようにエポックを画するような出来事があった年だったがコロナ禍に水をかけられたような気分がしないでもないがそれも時代の空気・流れといったものなのだろう。

 コロナに負けないという対抗心よりはウイズコロナという思いで接していく方が生活の知恵かもしれない。

 当分、在宅の機会が多い日々が続きそうだ。

一人で遊べる詰将棋にも拍車がかかりそうである。

詰将棋の解答(12月ブログ分)

12月1日*72銀打 53玉 63飛 同金直 同銀成 同玉 72銀生 同玉 61角 63玉 52角成 同玉 43金 同玉 42金 53玉 51龍 63玉 52龍 まで19手詰

12月9日*71金 同玉 81金 72玉 82金 同玉 83香 72玉 64桂 同金 81銀 71玉 72歩 同金 61桂成 同玉 72銀成 同玉 73金 71玉 82香成 61玉 53桂 51玉 41馬 まで25手詰

12月14日*83角 82玉 71銀 同玉 72銀 同金 同角成 同玉 83角 82玉 73桂成 同金 72金 同金 同角成 同玉 63銀 82玉 83金 71玉 72金 まで21手詰

12月16日*81銀 63玉 43飛 同金 72銀打 53玉 63金 同金 同銀成 同玉 61龍 62飛 同龍 同玉 72飛 63玉 62金 53玉 52金 63玉 62飛成 まで21手詰

12月24日*24桂 同歩 23銀 同玉 33金 12玉 23銀 11玉 22銀成 同金 同金 同玉 34桂打 同角 同桂 23玉 12角 同玉 22金 まで19手詰