ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

四冠vs四冠

10月19日第43期女流王将戦第2局が行われた。

西山女流王将が先日、白玲戦の新タイトルを獲得したばかりなのでこの日の対局は四冠vs四冠の対決ということになった。

戦型は期待通りの相振り飛車である。

図は48手目後手西山四冠の44角に対して先手里見四冠が46歩と突いたところである。

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後手の角が窮屈そうにみえるがこの後、飛車を24に浮いて相振り飛車らしい3筋での縦の攻防戦を後手が制して110手で西山四冠が勝利した。

これで1勝1敗、第3局は11月4日に行われる。

今回の詰将棋:11手詰

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女流アベマトーナメント(第2試合)

10月16日、標記の対戦が行われた。

里見チーム対伊藤チームである。

このカードは最終局(9局)までもつれた。

この9局のうち振り飛車戦が8局あり、うち3局が相振り飛車となった。

ところでこのアベマトーナメントは男性棋士が無料で女流が有料なのはなぜなのか、ちょっと真剣に考えてみた。

アマの将棋フアンは振り飛車好きが多いのが事実だ。

「相がかり」のこムズかしい将棋よりはやはり振り飛車戦を観ているほうが楽しい。

そこらあたりの事情にアベマさんも注目したのではないだろうか。

きっとそうに違いない。私も思わず登録してしまった。

さて、将棋のほうは第2局の里見咲紀vs石本さくら戦(相振り)を紹介したい。

図は62手目後手が31香と指したところである。

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このあと互いに激しい攻め合いとなったが141手で先手が勝利した。

この将棋には一つの特徴がある。

図の31香をさかいに香を取ったり取られたりして、その香の活用が頻繁に出現する。

香とはこういう風に使用するものだと初心者には大いに勉強になるだろう。

今回の詰将棋:13手詰

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Suntory将棋オールスター東西対抗戦2021

最近、降ってわいたようなプロの新棋戦である。

東京や大阪でやたらあわただしく予選が行われているようだ。

AbemaTVで配信しているようだが有料だし、将棋フアンとしてあまり正確に全体像を把握しようがない。

一部対局は終局後Youtubeでアップされているがこの棋戦、次回以降も定着するのかしらと至らぬ心配をしている。

将棋世界12月号あたりで詳細情報の特集を企画してほしいものである。

さて一局紹介するのはyoutubeでアップされた対局である。

関西予選Bブロック2回戦とある。

先手:山崎隆之8段vs後手:古森悠太5段の一戦で相振り飛車となった。

下記途中図は43手目先手が86角と指した局面である。

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日頃、山崎8段の棋譜を追いかけることはめったにないがやはり飛車を振ると私のアンテナにヒットしてくる。

さて、将棋は後手が81飛とまわって8筋の攻防となってから本格的な戦いに突入して111手で先手が勝利した。

今回の詰将棋:23手詰

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女流アベマトーナメント

10月9日女流アベマトーナメントが開幕となった。。

まずは里見4冠チームvs山根チームの対戦である。

どちらかが5勝するまで競われるが今回8局おこなわれた。

そのうち7局が振り飛車戦であった。

これだから女流の将棋は面白い。

やはり観る将棋は楽しく鑑賞すべきものだ。

その中より第3局の里見4冠vs山根戦を紹介したい。

先手3間飛車vs後手向い飛車の相振り飛車で始まった。

途中図は後手が58手目88角と打ちこんだところである。

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この後後手の角は79に成ってからこの馬はこまやかによく動く。

盤上を馬が駆け巡るという感じなのである。

詰将棋ならさしずめ「馬鋸」の動きといったところだろう。

118手目に26馬と先手の飛車と刺し違えるまで延べ11回の馬の捌きだった。

将棋は先手が147手で勝ったが実に珍しい棋譜をみたという思いがする。

今回の詰将棋:19手詰

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女流王将戦第1局

第43期女流王将戦が開幕した。舞台は都城市

先手:西山女流王将vs後手:里見女流4冠で戦型は相振り飛車となった。

下記の途中図は先手の55手目46歩に対して後手が15歩と端を攻めたところである。

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この後、後手は1筋で香の交換を果たし、76手目に指した42香が好手でうまく攻めて100手で先勝した。

 ところで第5波のコロナが9月に入って急速に沈静化しつつある。冬には第6波の襲来が予想されているが現状の状況がしばらく続くとこの秋には将棋界もイベントを始め、アマの大会など少しは以前の活況が少しは戻りそうな気配ではある。

11月20日には倉敷籐花戦の公開対局も計画されている。できたら久しぶりに行ってみたいなと思っている。

今回の詰将棋:15手詰

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詰将棋の解答(9月ブログ分)

9月16日*84桂 同歩 82角成 同玉 83銀 93玉 82銀打 83玉 75桂 82玉 83金 71玉 63桂打 同金 72金 同玉 63馬 82玉 83金 71玉 72金 まで21手詰

 

9月18日*72銀 同金 同角成 同玉 54馬 63歩 64桂 81玉 63馬 同金 72銀 91玉 92歩 同玉 84桂 同歩 83金 91玉 81銀成 同玉 72桂成 91玉 82成桂 まで21手詰

懸賞詰将棋の解答

9月5日のブログで出題した「創発」記念・懸賞詰将棋の解答です。

72銀 51玉 63桂 同金左 52銀 42玉 32角成 52玉 63銀成 同金 64桂 同金 53金 61玉 43馬引く 同金 同馬 72玉 61馬 81玉 72金 92玉 82金 同玉 83銀 93玉 94銀成 92玉 83成銀 81玉 72馬 まで31手詰

長手数でしたので解答は二ケタいかないとみていたのですが前半部分をクリアーできれば後はすんなり解いていただいたものと思います。15通もいただきました。

16手目の手を求めたのは同金でなく71玉では駒が余らない29手で詰むので一種の偽作意に陥らないように注意をうながしたものです。しかし、この心配は無用で全員が正解手順を解答されました。

次に主な短評です。

*玉方の2枚金の防御力が高く、ひと目「これ詰むの?」と思いました(松本祐二)。

*強力な守備陣であり質駒でもある金のいなし方が考え所。スッキリとした解後感の良作ですね(占魚亭)。

*53金、61玉で駒が足りないかと一瞬思うが43馬引が62金~44馬引を見越した継続手で馬の長い足を利用して捕まえることに成功(津久井康雄)。

*作意の順は52銀をボロッと取られるので考えにくい。そのため、初手や3手目に迷ったりして悩みました。16手目71玉の順がぎりぎり短く詰むのも幸運に感じました(竹中健一)。

*見える手がいくつかあり筋に入るまで一苦労。玉方44金の配置がポイントでした。収束は定型ながらもスッキリですね(齋藤光寿)。

*「金無双百番」をはじめ、金無双でここまでの多彩な味わいのある作品を作り出せるのが凄いです(山路大輔)。

*「金無双百番」パート2を楽しみにしています(藤田卓志)。→創作のペースが止まらないのであながち夢ではないような気が本人はしています。

*2枚の馬が大活躍する楽しい詰将棋をありがとうございました(猪子智)。

正解者より3名に「創発」を進呈としていましたが予想以上に解答者数が多かったので手元の本から放出できる7冊をプレゼントすることにしました。

次の方々に「創発」を送付いたします。

荒川貴道 猪子智 坂本栄治郎 齋藤光寿 占魚亭 竹中健一 山路大輔