ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

女流棋界は「相振り飛車」の宝庫

2022年5月号の将棋世界の付録は「「女流棋士の相振り飛車」だった。

女流の実戦棋譜より39題を特選して「次の一手」形式で小高佐季子女流初段が執筆担当していた。彼女自身が振り飛車党なので、そのコツを周知していた部分もあるがうまく解説をまとめていた。

それに何といっても女流の実戦棋譜だけでこの小冊子ができたということが驚きというよりもむしろ当然なのだという思いがする。

今や、年間の振り飛車棋譜なかんずく相振り飛車棋譜は男性棋士のそれよりは女流棋士の方がはるかに凌駕するだろう。

振り飛車党同士の男性棋士は妙に振り飛車を譲り合ったり、けん制し合って相振り飛車を好まない傾向がある。その点、女流棋士は女の意地をものの見事に通してくれるのが痛快である。

<優柔不断の男性棋士、融通無碍の女流棋士>という表現がぴったりくるなと私は常々思っている。

 

今回の詰将棋:17手詰

 

偽りの看板

5月14日はAbemaトーナメントの予選Bリーグ2回戦が行われた。

糸谷チーム(糸谷哲郎8段、黒沢怜生6段、西田拓也5段)

菅井チーム(菅井竜也8段、久保利明9段、佐藤和俊7段)

私にとって贔屓の菅井チームの登場だ。

この対戦、6人のうち5人が振り飛車党である。

全局、振り飛車戦になることは分かっているが相振りが何局登場するかも期待した。

ふたを開けてみたら勝敗結果は5勝3敗で糸谷チームの勝ち。

先週に引き続き黒沢6段と西田5段の活躍は素晴らしかった。

相振りは一局のみで残りは対抗型になったものの菅井チームの作戦には大いに不満が残る。

それは全8局のうち5局は居飛車を指していたことだ。

これではキャッチフレーズ「真・振り飛車党」の看板が泣くというものだ。来週は2位通過をかけて斎藤チームと対戦する。

振り飛車党でチーム編成をした以上はそれらしいことをやってくれと言っておきたい。

 

今回の詰将棋:13手詰

 

中盤のねじり合い

第33期女流王位戦第2局が5月11日札幌市で開催された。

先手里見女流王位中飛車、後手西山女流2冠が3間飛車といきなり相振り飛車の戦いとなった。

振り飛車における中飛車は後ほど3間か向かいに飛車を振り直すことが多い。

里見さんは相手が飛車を振ると分かっていながら、なぜ56歩から中飛車を目指すのかと私にとって一つの疑問ではある。おそらく先手として中飛車穴熊などの選択肢を持って指したいのかなと理解している。

さて、将棋はどちらかが決定的に有利になるということもなく中盤の難しい応酬が続いていたが終盤、先手がポイントをあげて161手で寄せ切った。

これで1勝1敗となり5月25日の福岡(飯塚市)での第3局となる。

大盤解説会が実施されるようであれば是非行ってみたいと思っている。

 

今回の詰将棋:25手詰

 

振り飛車党が活躍

第5回アベマトーナメントが開催中である。

この棋戦、登場する6人が全て居飛車党だとあまり積極的に見る気が起きないものだ。

5月7日には予選Bリーグより糸谷チームvs齋藤チームの対戦が行われた。

糸谷チームには黒沢怜生6段と西田拓也5段という振り飛車党がいた。

注目してみていたらこの2人が大活躍した。

チームとして3連敗から5連勝という勝利への原動力となった。

Bリーグにはあと菅井チームがいる。

近いうちに放映されるであろう糸谷チームvs菅井チームの対戦が楽しみである。

 

今回の詰将棋:27手詰

 

詰将棋の解答(4月ブログ分)

4月11日分*41飛成 51歩 53桂 同金右 71金 同玉     82角 同馬  72桂成 同馬 82銀 62玉 72香成 同玉 52龍 同歩 71金 62玉 73角 まで19手詰

九G例会参加記

4月23日は九G例会日だった。

参加人数が9名だったので意外というかほっとした。

これはコロナが沈静化していない中、コロナと共存して行かざるを得ないということかそれとも例会日が大きく変わった影響なのか定かではない。

もともと九Gは発足時から1月と8月が定例開催日だった。

数年前に私から季候のよい4月10月(春と秋)あたりに変更してほしいと提案していたがほとんどの人から反対をされていた。

2時間かけて長崎から列車で移動する。盆と正月は人で込むうえに指定席も割増運賃を請求されていた。なんといっても1年で一番暑いときと寒いときに移動するのが年齢を重ねるごとにだんだん苦痛になってきたからである。

この2年コロナで参加者が少ないのを利用してうまく立ち回ったかたちになってみんなに申し訳ないが私自身は一安心であった。

さて、この日の詰将棋の課題は「玉が一カ所だけ動く」というものだった。

私も1作提出した(金頭の桂で収束する11手詰)。

収束で金頭の桂を打つと普通これを取って頭金を打って詰みとなる。

桂打ちに対して玉が横に逃げても金で詰みだから普通桂を取って収束するのが暗黙の了解となっているし、変化同手数があるのでダメとはしないものだ。しかし、今回は課題の厳格な基準にマッチしないということで没となってしまった。そこまで頭が廻らなかった私のミスと云うことなのだろう。

次回は10月15日(土)が開催日。

課題が 持ち駒数>盤面駒数

持ち駒が7枚以上になると嫌われそうなので6枚以内に押さえたい。

たとえば、持ち駒6枚だと盤面駒数を5枚以内に押さえればよい。

打ち上げは4人で夕食会という感じになった。

どうせ打ち上げはコロナで無しだろうと踏んで車で来た人が3人いた。

次回は本格的な打ち上げ宴会をしたいものである。

また、9月23日には西九州新幹線が開通する。

10月には新幹線で移動するのを目論んでいる。

 

 

下剋上

第5回abemaトーナメントが4月16日に開幕する。

その1週間前の9日にドラフトではなく自力で出場権を獲得する1チーム編成のための対局が行われた。

3つのブロックで進行した各4人による準決勝・決勝戦がおこなわれて3人の出場者が決定した。

折田翔吾4段、黒田堯之5段、冨田誠也4段の3人となる。

対局そのものは全部で9局行われたが振り飛車も多く十分に楽しめた。

中飛車戦、折田4段のパックマンなどアマの将棋にみられるような将棋もあった。

良いことなのかと問われたら、小難しい居飛車の将棋ばかり見せられるよりは断然よい。将棋の戦法の多様性が表現されたとみたい。

さて、この3人。関西奨励会での修業期間が3人合わせて35年という苦労人の集まりとなった。チームエントリー名に恥じないような活躍を期待したい。

今回の詰将棋:19手詰

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