ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

菅井七段vs阿久津八段

 9月12日にB1順位戦5回戦がおこなわれた。先手菅井7段は昨年とは打って変わって好調なスタートを切った順位戦である。さて、56歩から中飛車を目指したが後手に向い飛車で対抗された。毎度いうようだがこの中飛車は相振りにされると妙に指しにくい。早々に向い飛車などに振り直すのだが、本局の場合15手目に55歩とついて、あくまで中飛車で押し通した。61手目と金を42に捨てて23金に期待したが24角や33桂に逃げられてはなんとなく空振りの予感もする。将棋は90手で後手阿久津8段が勝った。

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 今回の詰将棋は17手詰。上図54手目の局面図で後手玉の形を参考にして詰将棋を作ってみた。4手目の合駒がポイントです。

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日日是好日

 樹木希林の今のところ最後の上映作品になるのか『日日是好日』という作品をネットカフエのシネマチャンネルでみた。セリフの数々が茶道の精神に限らず、実生活に共鳴する部分がかなりあった。数点、あげるとこんな感じ。

1 「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」

2 「習うより慣れろよ。そのうち勝手に手が動く。」

3 「人生なんて同じことの繰り返しだ。同じことができるのが幸せなのだ。」

 

 現在、「金無双」の実戦型詰将棋をこのブログで公開している。発端は春先に「棋泉」というソフトに相振り飛車を2千局収集してる分の棋譜並べを始めた。やっているといやがうえにも目につくのが「金無双」という相振り独特の玉の囲い方だ。それをみていると創作の虫がうごめき始めた。これらの作品はすべて「正算式」による。終盤の寄せ型をヒントにまず『形』を決める。持ち駒を操作しながら、どうしたら詰将棋らしく寄るかなどを模索し続ける。「筆が回る」という言い方がある。思うままに文を展開させることだ。これと同じように手の中の駒が勝手に動きだしたら完成もまじかだ。その時こそ、『形』に『心が』入ったというものだろう。今も棋譜並べは続けているが、派生する成果品が楽しみで続けているような面もある。棋力向上にはあまり役立っていないが、詰将棋創作法の一つとして私の中では定着しつつある。こういうのも「ミイラ取りがミイラになる」の類いかもしれない。

今回の詰将棋は25手詰。

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熱戦期待の決定戦

 9日のネット中継将棋の最大の注目局は女流王座戦の挑戦者決定戦であった。西山朋佳女王vs伊藤沙恵女流3段の一戦だ。格違いの戦いを思わせるが伊藤さんが一発入れるなら里見6冠も避けたという伊藤さんの独特の指し回しの相振り飛車しかないのではと私はみていた。あにはからんや、乱戦含みの振り飛車対抗型に落ち着いた。あの序盤早々の局面で65角と打ちたくなるのは仕方なかったかな。先手はうまく指しているように見えたが後手の36銀、58角など華麗な手ばかりが炸裂した感じだった。78手で西山女王の勝。里見さんとの番勝負が楽しみである。

今回の詰将棋は21手詰。

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詰将棋のプロ的思考

   元奨励会員(石川泰の将棋チャンネル)による詰将棋を解くことに対する考え方がYoutubeにアップされているので紹介したい。

https://www.youtube.com/watch?v=NHL0_QLgCvE 

 詰将棋を解く本当の意味は短手数と長手数で、その取り組み方が違うのだということが印象に残った。

お話しの最後には「詰将棋パラダイス」や若島氏の「盤上のフロンテイア」等の紹介までされていた。

今回の詰将棋は23手詰。

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清く麗しい戦い

 清麗戦第3局が9月7日おこなわれた。後手里見香奈女流5冠の中飛車に対して、先手甲斐智美女流5段は超速銀で応じた。先手は桂2枚を持って95歩と端にアヤをつけて勝負にでた。解説では形勢不明が続いていたが、時間に追われもしていた先手を120手で制した。

 これでシリーズ3連勝となり初代の清麗位を獲得して女流6冠となった。これからも心身共に充実されて名に恥じないこのタイトルホルダーになっていただきたい。

今回の詰将棋は19手詰。3桂あって・・・。

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振り飛車が続いた日

9月6日朝日杯の石井5段vs杉本4段戦を前ブログで紹介したが、勝ちあがった石井5段が同日、19時から片上大輔7段と対戦した。先手を持った石井5段は今度は向い飛車に振る。嬉しいことはたまに続くものである。振り飛車が確定するとなぜかホッとするのだ。

 さて、後手の対策は居飛車穴熊だった。振り飛車側が序盤に歩得して終始押し気味に進め、そのまま押し切って勝利した。

今回の詰将棋は13手詰。

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端の攻防、いと面白し

9月6日の朝日杯は午後2時から石井健太郎5段vs杉本和陽4段だった。先手石井5段のノーマル4間飛車に対し、後手杉本4段は右4間で対抗した。杉本4段はよく振り飛車をする人なのでひそかに相振りを期待したがそんな贅沢を言っている場合ではない。この2日間(4&5日)は振り飛車のネット中継がなかったからだ。

 さて、将棋のほうだが、この戦型は後手が仕掛けのタイミングを図りつつ、一方先手はそれを受けて反撃するようなパターンが一般的だ。やがて6筋以降の戦場が焦土化するようになった後は一転して玉側の端の攻防に争点が移った。この攻防がしばらく続き変化に双玉詰将棋になりそうな素材が現れるなど、この端の攻防は実に面白かった。将棋は端の攻防を制した石井5段が勝った。この熱戦に感化されて、双玉詰将棋を作ってみた。

今回の詰将棋は9手詰。逆王手に注意しながら・・・。

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