ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

女流王座戦が開幕

10月28日、第10期女流王座戦5番勝負が開幕した。 西山女流王座に里見4冠が挑戦するタイトル戦である。 注目の戦型は先手の里見さんが58飛と早々に中飛車をめざしたが後手の西山さんが同じく52飛車と中飛車で応じたためほどなくして、28飛とも…

永遠の桑原流

私の詰将棋作家への水先案内人は故・桑原辰雄氏であった。 早いもので彼の死後、5年が経過する。 10月22日は彼の命日である。 趣味の世界で特にオマージュ的思いのある人との別れは一種独特の淋しさを伴うものである。 昭和55年、作家・立原正秋氏の…

三間飛車ばかりではない

10月15日、79期C2順位戦5回戦がおこなわれた。 先手・石田直裕5段vs後手・山本博志4段の一戦より。 戦型は後手のゴキゲン中飛車となった。 山本4段といえば3間飛車、3間飛車といえば山本4段を思い浮かべるくらいだ。その彼が中飛車とは初め…

遠いタイトル

10月14日に第68期王座戦第5局がおこなわれた。 残念ながら久保9段は敗れタイトル奪取はならなかった。 彼にとっては3度目の王座戦挑戦だった。49期と55期ではいずれも羽生王座に跳ね返されていた。 久保9段の直近の可能性はベスト8まで勝ち進…

女流王将戦第2局

10月13日に第42期女流王将戦第2局がおこなわれた。 先手・室谷由紀女流3段vs後手・西山朋佳女流王将の一戦。 戦型は互いに3間に振る相振り飛車となった。 囲いは美濃vs右矢倉である。 途中図は先手が45手目77桂とはねて、局面の頂点を迎え…

本領発揮の粘りのアーティスト

10月6日に第68期王座戦第4局が行われた。 アベマで中継がおこなわれ、解説に菅井8段、今泉5段、室谷由紀女流3段など振り飛車に精通した人が登場し、解説も話題も実にわかりやすく面白かった。 さて、将棋の方は先手久保9段のノーマル4間飛車で始…

「将棋世界」の詰将棋サロン

2020年11月号の同誌で実に久しぶりに入選を果たした。 入選6回となっているが、前回がいつの出来事だったか思い出せないほどだ。多分10年以上は経過しているはずだ。 私の主戦場は詰将棋パラダイス誌上だ。20手超えの中編作が多く、17手以内の…

どう指したら、こうなるのか

10月1日は倉敷籐花戦の挑戦者決定戦だったので、A級対局(先手・斎藤慎太郎8段vs後手・羽生善治9段)の一戦をほったらかしにしていた。どうせこの二人なら振り飛車戦にならないだろうと高をくくっていた。午後2時頃にアベマTVを確認して思わずの…

銀不成のマジック

9月30日に行われた第69期王座戦一次予選の先手・小林健二9段vs後手・安用寺孝功6段の一戦。 後手のごきげん中飛車で始まった戦いでの途中図は86手目46銀と指したところである。 この後、この銀が他の着手も交えながら37銀生~38銀生~47…

詰将棋の解答(9月ブログ分)

9月3日分*72銀 同銀 71金 51玉 62馬 同玉 74桂 51玉 41金 同玉 31飛 まで11手詰 9月4日分*21龍 同金 33角 同金 22銀 同玉 31銀 同金 11銀 23玉 22金 同金 同銀成 同玉 21金 32玉 52飛成 21玉 22金 まで19…