10月28日、第10期女流王座戦5番勝負が開幕した。
西山女流王座に里見4冠が挑戦するタイトル戦である。
注目の戦型は先手の里見さんが58飛と早々に中飛車をめざしたが後手の西山さんが同じく52飛車と中飛車で応じたためほどなくして、28飛ともどしてよくある対抗型に落ち着いた。
途中図は後手が62手目に55歩と合わせて55銀と進出した手に先手は56歩と指したが後手はこの手に対して36歩(66手目)と指し違いに出た局面である。
この後、後手から79角の両取りがあり後手が指しやすくなったようだ。以下、124手で後手が勝利した。
里見さんの序盤作戦がいささか、ちぐはくのように感じられた。相手は振り飛車で来ることはわかりきっているのだから相振りにするならする、対抗型で戦うなら戦うで鮮明にした方がよいのではないだろうか。その辺の迷いが玉の囲いにあらわれていた。第2局以降も熱戦を期待したい。
今回の詰将棋:19手詰(手数のわりに易しい)