2013-01-01から1年間の記事一覧
将棋世界2月号の付録は森信雄七段の「あっという間の3手詰」(スペシャル)である。60作が収録されており、詰将棋の付録としては作品数が多い。1ページに2作詰め込むと、ちょっとした単行本である。そうなれば、附録目当てに本誌を買うと云う逆転現象…
森安秀光九段vs中原誠16世名人 第7期将棋連盟杯記念対局 先手、玉の守りの金銀で厚みを築いた後は、後手陣への端攻めが見事に決まった一局。 ▲36歩 ▽同歩 ▲35歩 ▽ 42銀 ▲36金 ▽43銀 ▲16歩 ▽31角 ▲37銀 ▽42角▲26銀 ▽25歩 ▲37銀 ▽ …
12月16日に平成26年の長崎県将棋大会予定表を立ち上げたが、佐賀県や福岡県にも魅力ある大会が数多くある。昨年の予定表では一部長崎県の大会と並べて紹介したが、今年はその種の大会が近まった時点で適宜紹介することにした。 それではその第一弾である。今…
長崎県内将棋大会 H26年1・19 支部対抗団体戦(長崎支部代表決定戦) H26年2・9 小学生名人戦(第16回少年将棋大会) H26年2・16 シニア名人戦 H26年2・23 支部対抗戦(団体戦・個人戦の県大会) H26年2・19 青雲荘(雲仙市)将棋大会 H…
福岡、佐賀、長崎、大分4県の各2名(計8名)による朝日アマ北部ブロック代表を決める大会が12月15日、サンメッセ鳥栖にて開催された。 その結果、次の2名が代表となった。 伊ヶ崎博(長崎) 三好英敏(佐賀) 長崎県代表の伊ヶ崎氏は今年はアマ竜王戦の全国…
松下力九段vs森安秀光九段 第26期C1順位戦 先手、金無双を巧みに銀冠気味に組み替えた後、後手玉を最後は飛車角を切って寄せていく。お互いの歩の使い方も印象に残る。▲36歩 ▽同歩 ▲同銀 ▽35歩 ▲27銀 ▽55歩 ▲56歩 ▽54銀 ▲55歩 ▽65銀▲8…
5年間、務めた詰パラの小学校担当業務を年内いっぱいで降りることになった。 昨日、小学校11月号の結果稿と平成25年下半期の半期賞作品の推薦文をあわせて、パラ編集部宛送付した。11月号の結果稿などは年があらたまって2月号に掲載されるが、私自身の手をわ…
北村昌男九段vs花村元司九段 第16期王位戦予選 金無双という玉の囲いは玉のコビンが生命線である。お互いにそこを攻めあっている。後手88手目62玉の早逃げが好手である。▲64歩 ▽同歩 ▲65歩 ▽74歩 ▲54歩 ▽23飛 ▲36歩 ▽24角 ▲53歩成 ▽同…
平成25年11月30日(土)に和歌山市で開催された標記の会に行って来た。 その日、午後から記念将棋大会があり、夜に懇親会があった。 参加者が40人ほどだったが、将棋部員であった卒業生自体は130人ほどいる。130人を単純に50年で割ると、年あたり2〜3人であ…
力戦!相振り飛車の戦い 標記の本が昭和58年3月に日本将棋連盟より発行されていた。 昭和57年までの公式対局より100番を厳選したまさに相振りの熱闘譜である。 今年は昭和で言えば88年であるからあれからゆうに30年が経過している。あの頃からこの戦…
花村元司九段vs長谷部久雄九段 第12期十段戦予選 端の香を除けばすべての駒がよく動く。そういった躍動感のある駒の捌き合いが楽しめる一局である。▲75角 ▽54飛 ▲69飛 ▽74歩 ▲66角 ▽24角 ▲39銀 ▽15歩 ▲75歩 ▽36歩▲同歩 ▽46歩 ▲同歩 …
短編の世界ではひたすら読みを必要とする難解な作品がいわゆる傑作として後世に残る傾向がある。ネット上で「難解七手詰」などと話題になったりすると、そういう感を深くする。 然しながら、総じて詰将棋は難しければよいというものではない。むしろ、軽快さ…
地方自治や産業、文化、教育などで功績のあった個人や団体に対する県民表彰の表彰式が平成25年11月23日、長崎県議会議場であり、127の個人・団体の栄誉がたたえられた。 長崎県のホームページを見ると、受賞者名簿が公表されていた。 その中に、今年のア…
パソコン用ソフトで、一生遊べるが謳い文句だった「詰将棋道場」。 あなたのパソコンでもショートカットされたまま、お休みしていないだろうか。 いつでも解けると思っていると、このままでは一生解かない詰将棋になりかねない。圧巻は千題の対戦詰将棋だが…
プロの対局開始時などでの手番の間違いは反則負けになることはよく知られた厳しいルールである。 順位戦のようにあらかじめ先後が決まっている場合、対局開始の際に記録係りは最初になんと言うのだろうか。 指し手が進んで、うっかり二手指す反則もあるが、…
詰将棋の世界には指し将棋の人が理解しにくい独特の用語がある。 変化別詰解(変別解)もその一つ。 作意よりも長い変化手順がある(その手順を作意と答えるが)と思っても、実はそこにはより短い手順で詰ます方法が隠されているということなのだが、サッカ…
将棋の終盤から生まれたものに詰将棋のほかに必至がある。詰パラ誌では「フエアリーランド」栄えても必至問題が盛んになったことはない。 実戦に必至が役立つかもしれないが詰キストは即詰があるなら(ありそうなら)それを目指すと云う心意気の人もいて「長…
平成25年11月16日(土)17日(日)に第39回「将棋の日」のイベントが北九州市で開催された。11月16日のイベント <北九州市長杯こども将棋トーナメント> 低学年の部と高学年の部の優勝者が翌17日のNHK公開収録のイベントで棋士とペアを組んで「次の一手…
西川慶二七段vs脇謙二八段 第50期B2順位戦 この途中図を見て大方、普通の相振りの出だしからこうなったのだろうと思うに違いない。ところが、これは横歩取りからの発展図なのである。こんな展開になるのだったら、たまには横歩取りも指してみようと振り…
プロ棋士は序盤や中盤で構想を練る時は身体が横に揺れて、正確な読みを積み重ねる終盤には身体が前後に揺れる傾向があるらしくて、棋士が奈辺を考えているか推測できそうだ。 詰将棋作家は創作をしているときは横揺れし、本筋を読み進む解図では前後に揺れて…
標題の文春新書が11月下旬に発売される。それに先立って、文藝春秋12月号にて「新刊を読む」と題して、見開き2ページにて紹介記事が掲載された。ライターは将棋記者の内田晶氏である。そのさわりの部分をご紹介しよう。竜王位獲得後の人間的成長 渡辺竜王は…
第26期竜王戦第3局が11月7,8日に福岡県筑紫野市の二日市温泉「大丸別荘」にて開催される。 その前日(6日)に開催された前夜祭に行ってきた。 長崎からは博多へ行く際の通り過ぎるだけのことが多いJR二日市駅だが、初めて温泉街へ足を踏み入れた。読売新…
内藤国雄九段vs大野源一九段 第21期王座戦 前回に引き続き、大野九段の将棋である。出だしの4手はなんとなく現代相振りを連想させる。玉の囲い方で先手の48銀&38金は内藤九段の相振りでよく採用される囲い方である。後手は当時、常套手段の金無双である。…
女流王座戦の大盤解説会を兼ねての駒桜イベントへ行ってきた。日時:平成25年10月26日午前10時より終日。場所:「芝苑」 大阪市北区西天満女流棋士:長谷川優貴女流二段、香川愛生女流王将、 室田伊緒女流初段、室谷由紀女流初段ゲスト棋士:淡路仁茂九段(…
第3期リコー杯女流王座戦第1局が10月26日に大阪で開催される。 その前日(25日)に開催された前夜祭へ行ってきた。場所:ホテル阪急インターナショナル(大阪市北区茶屋町)棋士:加藤桃子女流王座、里見香奈女流三冠 谷川浩司連盟会長、羽生善治王座 淡路仁…
大野源一九段vs若松政和七段 15期王位戦 元祖、捌きの振り飛車の名手、大野九段の珍しい相振り飛車というよりも、通常の5筋位取り中飛車に対して、後手が趣向を凝らして相中飛車で対抗したという将棋である。全体の棋譜の流れは5筋の攻防戦という感じであ…
2013・2・1付けブログで紹介したが、プロ棋譜の管理は「棋泉」でデータベース化している。この棋泉というソフトはかなり古いために、進化を続けている最新のパソコンではすんなりとインストールできない。 パソコンのOSの変遷は一昔前までは windows…
標記の大会が10月20日長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り(参加者は30名)。準決勝1組 金納龍世 vs 山口賢人 → 山口賢人の勝ち。準決勝2組 伊ヶ崎博 vs 吉丸幸大 → 伊ヶ崎博の勝ち。山口氏と伊ヶ崎氏は来る12月15日開催の朝日アマ北…
将棋における勝敗は負けを意識した側が「負けました」、「ありません」などと言うことによって決することはよく知られた事実である。 スポーツ界においては、野球に審判がいて、相撲に行司がいるように勝負を宣言してくれる人がいる。将棋においても審判らし…
佐藤大五郎九段vs灘蓮照九段 12期十段戦珍しい灘九段の相振り飛車。現役のまま病気で亡くなられたのが享年57歳。(今にして思えば随分若くして・・という感じです。) 途中図の駒組を見ると、現代相振りみたいな玉の囲い方である。中盤、角交換の後に…