前回に引き続き、大野九段の将棋である。出だしの4手はなんとなく現代相振りを連想させる。玉の囲い方で先手の48銀&38金は内藤九段の相振りでよく採用される囲い方である。後手は当時、常套手段の金無双である。途中図は駒組の頂点。これから激しい戦いが展開される。終盤、後手は拠点を作っては敵陣を薄くしていく攻め方はアマにも分かりやすい。
▲ 36歩 ▽ 同歩 ▲ 同金 ▽ 64銀 ▲ 同銀 ▽ 同飛 ▲ 28玉 ▽ 84飛 ▲ 77飛 ▽ 56歩
▲ 97角 ▽ 66角 ▲ 64歩 ▽ 同歩 ▲ 75銀 ▽ 77角成 ▲ 同桂 ▽ 57歩成 ▲ 同銀 ▽ 58飛
▲ 53歩 ▽ 63金左 ▲ 52歩成 ▽ 同金 ▲ 84銀 ▽ 57飛成 ▲ 31飛 ▽ 51歩 ▲ 53歩 ▽ 62金寄
▲ 75銀 ▽ 49銀 ▲ 37金引 ▽ 38銀成 ▲ 同金 ▽ 37歩 ▲ 同飛成 ▽ 同龍 ▲ 同玉 ▽ 36歩
▲ 28玉 ▽ 37銀 ▲ 同桂 ▽ 同歩成 ▲ 同金 ▽ 36歩 ▲ 同金 ▽ 44桂 ▲ 45角 ▽ 58飛
▲ 38歩 ▽ 33桂 ▲ 63角成 ▽ 同金 ▲ 32飛 ▽ 62金打 ▲ 37金引 ▽ 36歩 ▲ 47金寄 ▽ 37角
▲ 39玉 ▽ 59飛成 ▲ 49金 ▽ 28角成 ▲ 同玉 ▽ 49龍 ▲ 39銀 ▽ 47龍 ▲ 48銀打 ▽ 37金
▲ 同歩 ▽ 同歩成 ▲ 同銀 ▽ 36歩 ▲ 48金 ▽ 37歩成 ▲ 同金 ▽ 36桂 ▲ 同金 ▽ 48銀
▲ 62飛成 ▽ 同玉 ▲ 38金 ▽ 49飛 ▲ 54桂 ▽ 72玉 まで130手で後手の勝ち。