ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

これでいいのか対局場所

第42期棋王戦挑戦者決定二番勝負が12月16日に開催され、千田翔太五段が佐々木勇気五段に勝利してすんなり挑戦者となった。 少々、驚くのはほどなく発表された5番勝負の日程である。 なんと、関西以西の対局場所がひとつもない。 あれだけ、関西所属の棋士が…

平成29年 長崎県将棋大会予定表

長崎県内将棋大会 H29年1月22日 支部対抗戦(長崎支部代表決定戦) H29年2月5日 第19回少年将棋大会(第42回小学生名人戦) H29年2月12日 第24回全国シニア名人戦 H29年2月19日 支部対抗戦(団体戦・個人戦県大会) H29年2月&7月 青雲荘将棋大…

将棋の日in関西

12月4日に「第42回将棋の日in関西」が関西将棋会館で行われた。 今年最後の将棋イベントへの参加である。 今回は関西から久保九段のタイトル戦登場が決定した直後だけにイベント内容とその進行がひときわ華やかに感じられた。 トークショウ然り、3局行われ…

振り飛車党、タイトル戦登場!

第66期王将戦挑戦者リーグの一斉最終対局が11月25日に東京・将棋会館で行われた。 結果、久保利明九段が5勝1敗でリーグ優勝を果たしました。 彼自身は6期ぶりの獲得を目指す大舞台に舞い戻ってきました。 今期リーグは初戦で豊島七段に敗れましたが以後5連勝…

倉敷藤花戦

第22期倉敷藤花戦は第1局で挑戦者室谷由紀女流二段の先勝を受けて、倉敷市での対局が俄然面白くなってきました。盛り上がるタイトル戦の行方はやはり現地で味わうのが一番と思いました。 倉敷は7月に詰将棋の全国大会で来ているので、今年2回目の訪問となる…

人間将棋  姫路の陣

人間将棋といえば、将棋フアンならまず天童市のそれを思い浮かべるだろう。 春の桜まつりの一環として開催されるこのイベントの始まりは昭和30年代と歴史も古く、その日、夕方のTVニュースで放映されるたびに、いつかは行ってみたいものだと思っているがい…

女流王座戦・広島対局

大阪(通天閣将棋まつり)の帰りに、広島へ寄った。 目的は第6期リコー杯女流王座戦第1局(加藤女流王座vs里見女流4冠挑戦者)である。 以前、女流の将棋は裏切らないということを本ブログで云ったことがある。 振り飛車フアンの私にとって、里見さんの…

通天閣将棋まつり

2016新世界・通天閣将棋まつりが平成28年10月23日に開催された。 阪田三吉のその昔、あのころの歌にも唄われた「空に灯がつく通天閣に・・・」の時代から、代替わりした現在の通天閣がこの10月で丁度、60周年になるそうだ。今でこそ発展した大阪の街にはアベ…

ネンリンピック長崎 2

大会二日目は団体戦決勝トーナメントと個人戦決勝トーナメントである。 団体戦は前日の予選を勝ち抜いた16チームが、トーナメントにより優勝を競う。 個人戦は前日の予選で敗退したチームの選手が、9ブロックに分かれて、個人戦のトーナメントにより優勝…

ネンリンピック長崎

平成28年10月15日から18日の4日間、「ネンリンピック長崎」が開催される。 15日は総合開会式と夕方からは各競技ごとの歓迎レセプションがあった。 将棋の部、本格的な戦いは16日の団体戦予選リーグと17日の団体戦決勝トーナメントと個人戦となっている。 来…

2度あることは・・・JT杯

今年のJT杯は出場する12名の棋士に真正の振り飛車党がいなかったために、公開対局に行ってまでみたいという対象でなかった。 2回戦も終わるころに、私にとって実に興味深い指し回しを魅せる棋士が現れた。佐藤康光九段である。7月30日に開催された1回戦第4…

万葉倶楽部

神戸に「神戸ハーバーランド温泉 万葉倶楽部」というアミューズメント施設がある。 24時間営業の温泉施設で、大浴場を始め、岩盤浴、食事処、無料上映の映画館など、さまざまな楽しみ方ができるとうたっている。 その場所で、ときおり将棋のイベントが開催…

第24回北九州将棋フエスティバル

標記大会が9月17日(前夜祭)、9月18日(指導将棋、本イベント)の2日間、小倉で開催された。 今年で24回となる。従来このイベントは3月に開催されていたところであるが、9月開催となった。 今年だけの臨時的な措置なのか、運営方針の真意のほどは分か…

関西将棋夏まつり

将棋界で関東にあって関西にないものとは、それは将棋まつりである。 とは云っても、関西でも以前は<近鉄将棋まつり>があったのだが絶えて久しい。最近でこそ、西遊棋を中心とした将棋フアンとの交流が行われてきたところだが、このような実績を踏まえなが…

藤井聡太・新四段

史上最年少(14歳2ヶ月中学2年生)でプロ棋士になった藤井聡太三段。 新聞、TV、雑誌等で取り上げられ、しばらくはマスコミを賑わすことだろう。 その一環として9月15日号の週刊新潮でワイド特集に掲載された。 彼は早くから詰将棋界では注目の子であった…

タイトル戦における戦型

羽生三冠はもはや、オールラウンドプレーヤーではない。 8月21日に詰将棋の九州グループの会合があったので博多へ行った。 翌日から王位戦の福岡対局があるのが分かっていたので、その日博多へ泊った。 万一(この言葉を引用しなければならないほど期待は薄…

第57回九州G例会報告

日時:平成28年8月21日(日)PM1〜5 場所:博多市民センター 参加者:石川 太田 倉掛 古森 坂田 酒井 嶋村 千々岩 宗岡 八尋 1 10名の参加者があった。 嶋村君(中1)は今年の倉敷での全国大会にも参加してくれたし、九Gにとっては有望すぎる若手の会…

これぞインタビュアーの仕事

大川慎太郎『不屈の棋士』(講談社現代新書)が話題になっている。 先月末、書店に行ったらなかったが、数日前にやっと手に入った。 後付けを見ると第2刷発行とあったので、多分好調な売れ行きなのだろう。 コンピューター将棋ソフトが進化を遂げ続けている…

日本語は天才である

英文学者で、翻訳家の柳瀬尚紀氏の逝去(平成28年7月30日)の報に接した。 翻訳不能といわれたジェイムズ・ジョイス「フィネガンス・ウェイク」の訳者、柳瀬尚紀氏は、泣く子も黙る将棋の達人であった。 将棋フアンにとっては、「対局する言葉 羽生vsジョ…

×××の永瀬化

標題の永瀬とは永瀬拓矢六段のことである。 彼が若くしてデビユーしたときは実に新鮮な郷愁を覚えたものである。 ノーマル振り飛車でねばっこく指し回し、まるで大山名人の再来かと思わせられた。 しかし、あの頃の彼はもういない。 忽然と居飛車の世界へ転…

JT杯福岡対局

自分にとって関心がない戦法は見ていて面白くないものだ。 プロの芸を魅せてやるといわれてもやはり面白くない。 あなたの生まれた前から存在する戦法だよと云われても翻意させられるほどのこともない。 そういった戦法の一つが「角換わり腰掛銀」だ。 7月24…

扇子の音

ジャズピアニストの国府弘子さんに「ピアノ一丁!」というエッセー本がある。 国立音楽大学を出て、ジャズという異色の世界へ進まれた点に若干興味を持って読み進めた。 その中に一点、将棋の話題に遭遇した。 交友関係があった伊藤果六段(当時)を対局中の…

とまらない注目!新名人

週刊誌等に引っ張りだこの佐藤天彦新名人が今週は週刊ポスト(8月5日号)に写真主体の5ページ分記事で、また週刊文春(7月28日号)では阿川佐和子の名物対談コーナー(この人に会いたい)に登場した。 まず、週刊ポストでは将棋フアンとしてはさほど目…

詰将棋全国大会

梅雨明け間近のこの季節ほど、人間を一喜一憂させるものはない。 台風に見舞われたこともあったし、大雨で新幹線ダイヤが乱れまくったこともあった。いつの年か、大雨続く九州を後ろ髪引かれる思いで出発したこともあった。今年はどうだろう。行きも帰りも好…

竜王戦への期待

渡辺明竜王への挑戦者を決める第29期竜王戦決勝トーナメントが進行中である。 将棋世界8月号では本戦トーナメントに出場を決めた11人の戦いを前にしてのコメントが載っていた。 1組2位で通過した振り飛車党の代表ともいえる久保利明九段は「初戦で羽…

北九州将棋フエステイバル

例年3月に開催されている北九州将棋フエステイバルだが、今年はどういう風の吹き回しか、9月開催になった。 よく訪れているイベントだったので、主催者より案内状が送付されてきた。 9月17日が前夜祭で、翌18日がイベント本番だが、イベント内容その…

またまた登場、新名人

文藝春秋8月号が出版された。 その中に、9ページにわたって佐藤新名人のインタビュウ記事が掲載されている。 聞き手は将棋界をよく知る大崎善生氏である。 最新刊の将棋世界8月号でも名人戦総括ロングインタビュウ記事が載っており、しばらくは新名人フィ…

プロへの道

明治の文豪に幸田露伴がいた。 高校時代、国文学史のテストで複数の語句の中から、「幸田露伴」、「五重塔」、「擬古典主義」の三つを選んで線で結べば点がもらえるという記憶しかなかった作家であった。 その後、露伴に将棋が趣味であったことが分かり、少…

関東交流会(将棋ペンクラブ)

将棋ペンクラブの年に一回の交流会には九州に居住している関係で関西での交流会へ参加することがここ数年多かった。今年は5月に動けなかったこともあり、久方ぶりに東京を訪れてみたいと思った(関東交流会は2回目の参加となる)。 6月11日に宿泊先の新宿よ…

週刊誌に登場した新名人

週刊新潮6月16日号に佐藤天彦新名人の90分間にわたるインタビュー記事が掲載されている。 4ページの特集記事は週刊誌における将棋の登場と云う意味では異例の扱いに感じる。対談もそうだが、すぐれたインタビューを成り立たせるものは、一つには主役の…