ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

久保九段の4回戦

10月15日に久保9段の順位戦が行われた。4回戦の相手は木村一基9段だった。先手の久保9段は3間飛車で99手で勝利した。4回目にしてやっと片目が開いた。今年のA級は残留争いが熾烈だ。それだけほとんどの棋士の力が拮抗しているのだろう。団子レ…

倉敷籐花の前哨戦

10月16日マイナビ女子オープン本戦より、伊藤沙恵女流3段vs里見香奈女流6冠の対局があった。この二人は11月に倉敷藤花3番勝負が控えている。さて、戦型は相振り飛車となった。こうこなくてはね。本来、居飛車党の伊藤さんはなぜだか、相振りだけ…

金美濃

相振り飛車における玉の囲い方は今でこそいろんな囲い方がありますが、戦法としての相振り黎明期のころは「金無双」が主力で実はもう一つ影の主役が標題の「金美濃」でした。 上記の図のように72金・62銀の形を「金美濃」といい、左金は51金というふう…

困惑した振り飛車

10月10日アベマTVの朝日杯中継での出来事である。野月浩貴8段vs金沢孝史5段の一戦。あまりなじみのない金沢5段がどういう将棋を指しているかと途中からのぞいてみた。するとなんと野月8段が向い飛車をしていた。これには正直驚いた。私の中には…

豪腕さえる

10月5日に第41期霧島酒造杯女流王将戦が行われた(3番勝負第1局)。先手西山朋佳女王vs里見香奈女流王将の対戦である。戦型は相振り飛車。 下記途中図は66手目後手が59角と打ちこんだ局面である。先手の陣形は79銀が立ち遅れているし何となく攻…

相振りを求めて

13期マイナビ女子オープンの16名による本戦トーナメントが始まっている。10月10日は里見咲紀女流初段vs岩根忍女流3段の一戦だった。戦型は期待通りの相振り飛車。下記図は84手目後手の岩根さんが66歩と打ったところ。これに対して先手の里見…

棋王戦より

第45期棋王戦本戦トーナメントから久保9段vs佐藤9段の対局中継が10月8日にAbemaTVであった。 下記図は先手久保9段の石田組に対して昔よりよくある84金とせり上がって攻める作戦をとってきたところ先手が67金と上がったところです。以下…

謎の棋士

10月5日は叡王戦8段予選。午後2時から橋本8段vs糸谷8段戦。先手橋本8段はノーマル3間飛車で中盤51手目に69飛車打ちと飛車を縦に並べて渋く受けるも収束ではこれが2枚馬に代わって相手玉を追い詰めて快勝した。午後7時から本戦入りをかけて…

嬉しさも中くらいなり・・・

10月3日にB1順位戦6回戦が行われた。菅井竜也7段は畠山鎮8段に勝って、抜け番ナシということもあり、5勝1敗で単独首位にたった。でも将棋の内容があまり面白くないのだ。先手畠山8段が早々に78玉としたために、後手菅井7段は84歩と突いて居…

藤井九段、昇級に前進

10月2日にB2順位戦の藤井9段vs橋本8段戦がアベマTVで中継された。下記途中図より、先手の54歩に対して66角、53歩成、99角成、と進行したがやはり、と金の存在は大きくやがて71金を入手することとなりポイントを稼いだ。この後も先手有…

詰将棋の解答(9月ブログ分)

9月1日分 *73銀 同桂 同桂成 同玉 65桂 82玉 73角 72玉 84桂 同歩 83銀 同玉 84角成 92玉 93歩 81玉 73桂生 72玉 83金 62玉 81桂成 61玉 71成桂 同玉 72銀 まで25手詰 9月4日分 *73銀 同桂 81銀 83玉 …

終盤の猛追

9月28日は叡王戦4段予選があり、まず10時から振り飛車党の古森4段vs本田4段の一戦を観戦。 初手いきなりの3間飛車から序盤早々、飛角の総変えとなり、上図で後手は20手目に15歩と突いた。これを同歩なら18歩から同香、19飛で後手がよい。…

王将リーグ『才能と努力』

王将リーグが開幕したばかりだが、そのリーグ入りした棋士へ順次インタビューがなされている。久保利明9段が登場している。 https://news.livedoor.com/article/detail/17107465/ 1 ソフトに抗う棋士がひとりやふたりいてもよい。 2 振り飛車党は研究量が…

振り飛車党の双璧登場

9月26日叡王戦九段予選に藤井猛九段と久保利明九段が登場した。 10時からの対局が藤井9段と井上慶太9段でこれが私が好きな相振り飛車となった。下記途中図は40手目後手44歩の局面だ。後手からの攻めが3,4筋で先手からは8筋の攻めでどちらも相…

返り討ち

9月25日アベマTVで王位戦予選、藤井聡太7段vs竹内雄悟5段戦が中継されていた。結果は藤井7段が勝った。これで竹内5段は対藤井戦で確か6連敗だろう。返り討ちに遭い続けてきっと無念の思いだろう。 返り討ちの狭義の意味はかたきを討とうとして相…

倉敷籐花戦の挑戦者決定!

9月24日第27期大山名人杯倉敷籐花戦挑戦者決定戦がおこなわれた。伊藤沙恵女流3段vs加藤結季愛女流初段の一戦である。私は振り飛車戦以外は原則として観戦しない主義なので、対局終了後、棋譜を目で追って確認したところ、中盤以降伊藤さんが一方的…

手に汗握る二転三転

9月23日午前10時から叡王戦7段予選の村山慈明7段vs田村康介7段戦があった。先手村山7段の居飛車穴熊に対して後手田村7段は3間飛車だった。この将棋は途中から振り飛車や穴熊の影も形もなくなるほど激戦だった。一手指した方がよくみえる感じだ…

叡王戦5段予選

9月21日午前10時から石井健太郎5段vs黒沢怜生5段の対戦があった。この二人なら相振りになるだろうと予想したが後手黒沢5段が早々に22飛から25歩と伸ばしたため先手は振り損ねてしまった。それでも振って良かったのだがその場合は26歩、同歩…

進化する振り飛車党

9月20日、貴重な振り飛車党の棋士の一人、佐藤和俊6段が叡王戦に登場。佐藤6段といえば以前は振り飛車穴熊のイメージしかなかったが最近では多彩な振り飛車を見せてくれるようになった。この日は2局ともノーマル3間飛車だった。 まず、午後2時からの…

意外な玉の囲い方

9月19日のネット注目局は朝日杯の中川大輔8段vs長岡裕也5段の一戦だった。先手中川8段の居飛車に対して後手長岡5段は振り飛車でいわゆる普通の対抗型だったが少し変わっているのは後手の玉の囲い方が「金無双」だった。通常は相振り飛車戦にしか現…

一生残る、一瞬のために

9月18日の叡王戦7段予選より、戸辺誠7段vs飯島栄治7段戦が相振り飛車となった。玉の囲い方は先手が穴熊で後手が美濃だった。39手目角交換があった後、先手、後手共に5筋に角を打ち合う展開となった。駒組みの頂点となったころ、互いに端攻めとな…

菅井七段vs阿久津八段

9月12日にB1順位戦5回戦がおこなわれた。先手菅井7段は昨年とは打って変わって好調なスタートを切った順位戦である。さて、56歩から中飛車を目指したが後手に向い飛車で対抗された。毎度いうようだがこの中飛車は相振りにされると妙に指しにくい。…

日日是好日

樹木希林の今のところ最後の上映作品になるのか『日日是好日』という作品をネットカフエのシネマチャンネルでみた。セリフの数々が茶道の精神に限らず、実生活に共鳴する部分がかなりあった。数点、あげるとこんな感じ。 1 「お茶はまず『形』から。先に『…

熱戦期待の決定戦

9日のネット中継将棋の最大の注目局は女流王座戦の挑戦者決定戦であった。西山朋佳女王vs伊藤沙恵女流3段の一戦だ。格違いの戦いを思わせるが伊藤さんが一発入れるなら里見6冠も避けたという伊藤さんの独特の指し回しの相振り飛車しかないのではと私は…

詰将棋のプロ的思考

元奨励会員(石川泰の将棋チャンネル)による詰将棋を解くことに対する考え方がYoutubeにアップされているので紹介したい。 https://www.youtube.com/watch?v=NHL0_QLgCvE 詰将棋を解く本当の意味は短手数と長手数で、その取り組み方が違うのだという…

清く麗しい戦い

清麗戦第3局が9月7日おこなわれた。後手里見香奈女流5冠の中飛車に対して、先手甲斐智美女流5段は超速銀で応じた。先手は桂2枚を持って95歩と端にアヤをつけて勝負にでた。解説では形勢不明が続いていたが、時間に追われもしていた先手を120手で…

振り飛車が続いた日

9月6日朝日杯の石井5段vs杉本4段戦を前ブログで紹介したが、勝ちあがった石井5段が同日、19時から片上大輔7段と対戦した。先手を持った石井5段は今度は向い飛車に振る。嬉しいことはたまに続くものである。振り飛車が確定するとなぜかホッとする…

端の攻防、いと面白し

9月6日の朝日杯は午後2時から石井健太郎5段vs杉本和陽4段だった。先手石井5段のノーマル4間飛車に対し、後手杉本4段は右4間で対抗した。杉本4段はよく振り飛車をする人なのでひそかに相振りを期待したがそんな贅沢を言っている場合ではない。こ…

東の横綱、本領発揮。

振り飛車党の棋士で東の横綱が藤井猛九段なら西は久保利明九段だ。その藤井九段が9月3日の叡王戦9段予選で羽生9段に藤井システムで勝利した。 久々の快挙みたいにツイッター上でも話題になっていた。逆に云えばそれだけ振り飛車党の棋士の活躍がままなら…

面白い相振り

8月31日・叡王戦の予選の一つは田村康介7段vs窪田義行7段の一局だった。先手田村7段は豪快な棋風。後手窪田7段は個性的な振り飛車党。これがみていて面白くならないわけがない。先手3間飛車、後手向い飛車で始まったが、先手の指し方が終始積極的…