ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

変形金無双

叡王戦(8月20日)と清麗戦(8月24日)の対戦で里見5冠が披露した相振り飛車戦における趣向をこらした金無双の囲い方だが下段に飛車をおろされると「詰めろ」がかかりやすいなどの欠点があるのではないだろうか。藤井猛9段が金無双のことを「文鎮囲…

清麗戦第2局

第2局は8月24日鹿児島県指宿市で開催された。 先手里見5冠は56歩から中飛車を目指したところ、後手はすかさず32飛と振った。こうでなくてはね。この二人で相振りにならないのがおかしいところだ。相振りの中飛車は指しにくいので、ほどなく88飛と…

叡王戦に相振り登場

8月19日に開催された4段予選の午後2時からの対局が相振りとなった。先手・里見女流5冠vs古森悠太4段である。 古森4段は私が大阪へ行くとき時折訪問している「関西駒の会」のお世話をされている方の御子息である。彼が3段時代に「駒の会」の例会に…

佐々木大地五段

振り飛車党なのでこのブログで居飛車の将棋を取り上げたことは一度もない。しかし、何事にも例外はある。8月17日アベマTVで佐々木5段(同郷の長崎県出身)が登場する竜王戦昇級決定の一番があったのでなにげなく見ていた。上図にあるように17手目の…

棋理

プロにはなれなかったが三段リーグに7期在籍した石川泰さんがYoutubeで個人チャンネルを開設され、将棋情報を発信されている。 最近の一例が「元奨三段が語る三段リーグ」である。 まず前提として東西に三段は40人ぐらいいて、すべてリーグ戦で当…

三間飛車

8月16日(金)の朝日杯は高崎6段が登場し10時より田中9段と対戦した。後手番となった高崎6段は3間に飛車を振った。33手目に先手は55銀と相手の44銀にぶっつけて銀交換を迫った。その後、本格的な戦いとなり後手は少しずつポイントを稼ぎつつ…

朝日杯の日

アベマTVでは画面下に「木・金は朝日杯の日!」というキャッチフレーズが貼ってある。5,6人の中継なら一人ぐらいは振り飛車をしてくれるだろうとの期待がふくらむものだ。そして期待にたがわず戸辺7段vs青野9段戦が3間飛車となった。 76歩から7…

「AI」の世界 2

Com対プロ棋士の5vs5対決の最後の対戦が2015年だった(延べ3回開催された)。一方、Com同士の将棋選手権は毎年開催され、新しいソフトが優勝するなど進化を続けている。プロ棋界がComとの共存という道を選択したのか若手棋士を中心にそれ…

「AI」の世界

20年、30年たっても、詰将棋の創作が人類の特技的趣味として残っていたらいいなと思う。 詰将棋の解図はすでにコンピューターのスピードにかなわない。創作のほうは単純に詰む、芸術的に詰むなどの違いに理解が及ばないらしい。だが持ち前の学習能力を発…

魅せる振り飛車(今泉四段)

8月11日はNHK・ネット中継などで4局あり。そのうち振り飛車を3局観ることができた。午前中にNHKで阪口六段が負けて、加古川青流戦では里見五冠が負けてしまった。残る期待は午後2時からの大橋五段vs今泉四段の加古川青流戦。これが稀に見る激…

相振り飛車のスゴイ寄せ

相振りの棋譜並べをしていると時折、目の覚めるような寄せに遭遇することがある。そういった実戦の一つが升田幸三vs塚田正夫の一戦だ。図は55手目21飛と下ろしたところ。ここから後手の一連の着手が先手の4枚美濃を粉砕してしまう。 ▽45桂 ▲48銀 …

詰将棋は物語

盤上にそれぞれの意味付けを持った駒が存在している。その整然とした姿はこれから始まる物語の展開を待っている。やがて、正確な初手が着手され保たれていた姿は崩れ始めるが、一手進むごとに見る者を納得させ、あるいは感心を昂じさせつつ収束に向かって突…

浦野真彦八段、登場

8月7日叡王戦は8段予選の日だった。この日は4人登場で振り飛車の可能性がある棋士は浦野8段である。詰将棋界では私共が一番身近に感じられる棋士の一人である。午後2時からの開始で対戦相手は行方8段だった。 この頃の叡王戦はニコニコ動画ばかりでな…

台風、静かに去る

8月6日、台風8号は早朝に宮崎市に上陸して北西方向へ九州を縦断しながら長崎市に向かうとういうことだったので、日中身構えていたが雨風ともに大したことなくいささか拍子抜けの感じである。 こういう1日はネットで将棋観戦が一番だが興味ある対局もなか…

跳べ!誠

8月4日のNHK杯戦は戸辺誠7段vs木村一基9段だった。関東で振り飛車党といえば藤井猛9段と鈴木大介9段が双璧である。以前よりそれに続くのが戸辺7段だとみていた。一時は西の菅井に東の戸辺とその活躍を私は楽しみにしていた。最近の彼の将棋はハ…

清麗戦

女流棋界に新しいタイトル戦が登場した。 竜王、名人をはじめとする8大タイトル戦が挑戦者の流れからしても絶望的に振り飛車が期待できない中にあって、女流棋戦は振り飛車フアンにとってかけがえのない棋戦の数々である。 さて、第1期の清麗タイトルを目…

対局室の窓からは・・・

「デビューから10年、芥川賞作家はじめてのエッセイ集」という帯を付けて、朝吹真理子さんの『抽斗のなかの海』と題する本が中央公論新社より出版された。 彼女を知るきっかけになったのはやはり将棋の観戦記である。平成27年5月23日付け、朝日新聞の…

詰将棋の解答(7月ブログ分)

7月2日分 *81角 61玉 72銀 同金 同角成 同玉 84桂 61玉 72金 51玉 63桂 同金 42金 まで13手詰。 7月3日分 *53桂 同金右 72銀 同銀 62銀 同金 同角成 同玉 71銀 同玉 82金 62玉 72金 同玉 64桂 同金 82歩成 同玉…

叡王戦(七段予選)

7月29日のネット中継で注目の人は木下浩一七段だった。これまで会ったことはなくTV等で拝見することもなかった棋士だった。でも昔よりなぜかよく知っている感じの人でもあった。51歳、現在フリークラス転出の棋士で振り飛車党。私の収集する相振り飛…

子供将棋教室

28日は子供将棋教室の指導の日だった。 平手で指すときはどんな戦法でやってこようとのびのびと将棋を指してもらうことにしている。駒落ちのときは簡単な定跡を教えることにしている。例えば、6枚落ちの時は端の破り方である。この手合いの子は玉の詰まし…

朝日杯

7月26日のネット中継・朝日杯は 昼の部が長岡5段vs室岡7段(89手で先手勝) 夜の部が長岡5段vs田村7段(61手で先手勝) 初手に必ず飛車先の歩を突く主義の人は別として先手にいきなり78飛車とされたらー対戦相手が振り飛車もよく指す人であったこ…

女流王座戦

7月23日ネット中継の注目局(私にとって)は第9期リコー杯女流王座戦本戦トーナメントの室田伊緒女流二段vs伊藤沙恵女流三段の一局である。相振り飛車となった。伊藤さんと云えば、本来居飛車党なのだが相手が飛車を振るとまれに相振りを好んで指すよ…

激指15

将棋ソフト「激指」シリーズの最新版である「激指15」がマイナビ出版より7月19日発売された。前作「激指14」から4年ぶりの出版だそうだ。ネットでどのような機能があるか調べてみた。指し将棋の強さはともかくとして、私が特に興味を持ったのは詰将…

マイナビ女子オープン

7月20日は『第13期マイナビ女子オープン』の一斉予選の日だった。ネットではほんの一部だが代表的対局を午前4局、午後4局と中継していた。女流は振り飛車党が多いから現地にいると実に壮観なことだろう。自分が好きな戦法の将棋をまとめてみる。こう…

詰将棋講座の講師となる

母校・和歌山大学の同窓会組織(大阪支部)より、『詰将棋の魅力について』という演題で90分ほど語ってもらえないかと以前より依頼を受けていた。詰将棋全国大会が今年は大阪であるので、その翌々日(7月16日)に実現したものである。この大阪支部では…

詰将棋全国大会

今年の大阪大会(7月14日)へ行ってきた。全国から138名の詰将棋マニアが参集いたしました。 来年の開催地を九州でという動きがあったので、一つの目的意識を持って参加することにした。それは式次第にそってこのイベントがどのように展開していくかを再…

気になる菅井将棋

第67期王座戦挑戦者決定トーナメントにベスト8まで勝ち進んでいた菅井七段が7月5日に佐藤天彦九段と対戦し敗退した。 一方、7月11日にB1順位戦3回戦が行われ、こちらは行方九段に勝利して3連勝となった。千田翔太七段も3連勝。この二人の対局が…

公的機関への詰棋書の寄付は有難迷惑

これまで自費出版の詰棋書を県立や市立の図書館に寄付した経験がある。お礼の文書を添えて丁重なお礼を口頭でも受けるのだが、その後、一般の人が閲覧できる書棚に当該本が並んだことはない。 書棚に並ぶ他の詰棋書を見ながら、分かる人が見ると分かるのだが…

駒交換は手順前後の一因か。

詰将棋創作において駒取り・駒交換は好まれるものではない。特に短編では要注意だ。だがまれに例外がある。それは「意外性」があるとおおかたの評価を得たときだ。でもそういう機会はほとんどないと云ってよい。よって、やはり禁じ手に近いだろう。 ところで…

久保九段vs藤井七段(竜王戦)

ネットで藤井七段の対局をみることはほとんどない。飛車を振ることはないと分かりきっているからである。でも何事にも例外はある。それは対局相手が飛車を振った時である。本日はそういった日なのだ。 しかしながら、久保九段や菅井七段の場合は少し見方が違…