ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

女流名人戦第3局

2月5日に第49期女流名人戦第3局が「関根名人記念館」で行われた。 2連敗してカド番となった伊藤沙恵女流名人の戦いぶりを注目していた。 第3局は先手が伊藤さんで後手が挑戦者の西山さんだ。 午前9時より中継サイトをみる。 先手の初手は26歩であっさ…

先手中飛車の真相

標記のタイトルの本が1月に出版された。 著者は冨田誠也4段。 なかなか良い本だ。ここまで研究成果を公表してもよいのかと思うくらいだ。 実戦棋譜の併記なしでまとめあげたことも素晴らしい。 時折、居飛車党の棋士が振り飛車の本を出すことがあるが妙に説…

順位戦Ⅽ2より

2月2日第81期C2順位戦9回戦が行われた。 そのうちより、先手山本博志4段vs後手田村康介7段の一戦。 先手はよく指すいきなり3間飛車、後手もほどなく3間飛車で応じる。 玉の囲いは先手が居玉に後手金無双。 序盤早々、後手が攻めるので先手は金銀桂6枚が…

女流順位戦Aより

1月30日に第3期女流順位戦A4回戦が複数おこなわれた。 そのなかより、伊藤沙恵女流名人vs上田初美女流4段の一戦。 先手向い飛車vs後手3間飛車の相振り飛車となる。 先手の伊藤さんが時折みせる裏芸ともいえる相振り飛車である。 なんと67手の短手数で伊…

1月26日の対局より

新しい年の到来もはや1ケ月が過ぎました。 アベマTVなどの中継も最近はすっかり「相掛かり」などの将棋が多く観る将棋の方も気力がわきません。そういうときはYouTubeで将棋ウオーズの振り飛車アーカイブをよく見ています。 振り飛車そのものの対局が少な…

詰将棋の解答(1月ブログ分)

1月1日分:12銀成 24玉 23角成 同玉 22飛 まで5手詰 1月16日分:73桂 同銀 81飛 71桂 72銀 同玉 83桂成 同桂 71金 62玉 61金 72玉 71飛成 まで13手詰

指し将棋の効用

指し将棋のためにと始めた詰将棋もいつしかその立場が逆転してしまった。 私のような本格的に詰将棋の世界にいる人間が指し将棋も楽しんでいるというのはむしろ珍しい部類に属する。九G(九州詰将棋グループ)の会合でも10人ほど集まるが指し将棋に少しで…

謹賀新年

本年も当ブログをよろしくお願いいたします。 私のブログは振り飛車の実戦を紹介しながら、「今回の詰将棋」として 自作を公開することが主な目的です。 <今年の目標> 詰将棋パラダイス誌の入選150回を目指していきたい。 現在140台にのっているので…

詰将棋の解答(12月ブログ分)

12月1日分:82金 同銀 同歩成 同金 同桂成 61玉 72金 51玉 62金 同金 42銀 61玉 72銀 同金 同成桂 同玉 73歩 82玉 71銀 83玉 84金 92玉 74馬 91玉 82銀成 同玉 83金 91玉 92金 まで29手詰 12月3日分:73金 同玉…

1年を振り返って

振り飛車フアンの視点から今年1年のプロ将棋界には次のような感想を持つ。 菅井竜也八段の朝日杯と銀河の棋戦優勝を除けば、いわゆる八大タイトル戦で振り飛車党の棋士の登場はなかった。 これは全く寂しい限りで振り飛車フアンにとっては暗い時代になって…

振り飛車は止められない

指し将棋の方は振り飛車一辺倒である。 相手からそれはさせないと止められたことは一度もない。 一見、原始筋違い角をされると困るようだが、これとて45角に対して一旦、62飛と指して34角に42飛とすればりっぱな4間飛車である。 このように振り飛車…

長崎将棋団体戦

日本将棋連盟長崎県支部連合会主催で12月4日に標記の大会を実施した。 第1回の大会にもかかわらず福岡・佐賀からの参加も得てうれしい限り。 団体戦は3名一組のチーム編成で、予想以上の総数25チーム集まった。 私も一チーム作り、チーム名を「詰パラ…

香川愛生女流4段

第16期マイナビ女子オープン本戦の一つが12月1日に行われた。 千葉涼子女流4段vs香川愛生女流4段の一戦。 先手が左美濃で後手が中飛車穴熊の対抗型となった。 図は94手目先手の千葉さんが61成銀と指したところで、続いて後手の香川さんは69飛…

振り飛車年鑑

マイナビの将棋情報局によると「令和4年版 振り飛車年鑑 2022」が12月22日に発売されるそうだ。 昨年、初めて「振り飛車年鑑」が出版されたときは一過性で終わってほしくない。令和3年版と銘打っているから毎年発行されるに違いないと期待を抱いていた矢…

驚いた!

11月29日に行われた16期マイナビ本戦でのことだ。 脇田菜々子女流初段vs加藤桃子女流3段の一戦。 なんと加藤さんが3間飛車を指した。 彼女は渡部愛女流3段と共に公式戦で振り飛車を指すことはまずないと思っていた。 人生何が起こるか分からないなと…

詰将棋の解答(11月ブログ分)

11月1日分:94角 71玉 82銀 同玉 74桂 同金 83桂成 91玉 92香 81玉 72角 71玉 82桂成 同玉 83角上成 71玉 63桂 同金 61角成 81玉 62馬引く まで21手詰 11月2日分:82金 同銀 62桂成 同金 63銀 同玉 53金 …

「倉敷藤花戦」始まる

第30期倉敷藤花戦3番勝負が11月2日開幕した。 先手西山女王の3間飛車に後手里見倉敷藤花の同じく3間飛車で始まる。 先の女流王将戦ではこの二人が3局を戦い、西山さんがタイトル獲得したのは周知のとおりである。この3局とも里見さんが居飛車を指して…

一手損、居飛車返り

10月28日に女流王将戦第3局が行われて西山女王が勝ちタイトルを獲得した。 白玲戦後、動いたタイトル数もこれで再び里見5冠・西山2冠となった。 その第3局の開始当初の局面図である。 図は後手西山女王が8手目に24歩と指したところである。 これに対…

詰将棋の解答(10月ブログ分)

10月1日:73桂打 72玉 81角 82玉 61桂成 73歩 同桂成 同金 72金 同銀 同角成 同玉 71飛 63玉 73飛成 54玉 45銀 同玉 46金 54玉 55歩 65玉 75龍 まで23手詰 10月15日分:82角 81玉 93桂 同銀 92銀 82玉…

九G(詰将棋会合)へ行く

九G(九州詰将棋グループ)は年に2回、従前は盆と正月の月に博多で開催されてきたが、私の無理なお願いで今年から4月と10月に変更してもらった。 気候が良いせいか、二ケタの10人が集まった。 やはりこういった季節は長崎から移動するにも少々旅の気…

白玲戦(最終局)

10月21日標記第7局が東京将棋会館で行われた。 第7局は恒例により先後をあらためて振り駒で決める。 結果、西山白玲が先手となる。 戦型は相3間飛車の相振り飛車となった。 これで7番勝負のタイトル戦では全局・相振り飛車となる珍しい記録が誕生し…

相振り飛車考

将棋を本格的に指し始めたのは20歳の頃だから、かれこれ半世紀は経過している。あのころは大山・升田が最後の名人戦を戦っていた。新聞将棋では二人の振り飛車の棋譜がよく掲載されていた。特に易しい駒組の4間飛車に興味を示し「振り飛車党」になった。…

白玲戦(第6局)

標記の対局が10月15日に開催された。 里見5冠は一昨日、編入試験の第3局に敗れ、残念ながら「女流初のプロ棋士ならず」となった。上昇志向の強い彼女だから本日の対局に影響はないだろう。 棋力をより一層磨きながら、例えは悪いが運転免許の実地試験…

白玲戦(奈良対局)

10月1日に白玲戦第5局が開催された。 両者2勝2敗を受けての新たな3番勝負だ 女流棋戦として初めてとなる7番勝負がらしくもつれて興業的にもきっと良いことなのだろう。 ところで西山白玲は9月28日に倉敷藤花の挑戦者決定戦で勝利した。 相手は香…

詰将棋の解答(9月ブログ分)

9月2日分:81銀 同玉 63馬 72歩 73桂 82玉 81金 92玉 91金 同玉 92香 82玉 81桂成 同玉 91金 82玉 73角 同歩 81馬 まで19手詰 9月3日分:81銀 82玉 71銀 81玉 82銀打 同角 同銀成 同玉 71角 72玉 73銀 同金…

5分に戻すかマジック1か

9月17日、白玲戦第4局が札幌市で開催された。 先手西山朋佳白玲が3間飛車vs後手里見香奈女流5冠が向い飛車で始まった。 囲いは先手が金無双気味で後手が金美濃だが居玉である。 下記図は昼食休憩に入った局面で46手目に後手が54銀と指したところ…

マイナビ女子オープン

9月15日に第16期マイナビ女子オープン本戦1回戦の一つが行われた。 先手伊藤沙恵女流名人vs後手岩根忍女流3段との一戦。 本来、居飛車党の伊藤女流名人は相手が振り飛車党と対戦するときはいつも楽しみにしている。それは相振り飛車に持ち込んで戦っ…

棋士名鑑より

今年の「振り飛車年鑑」が発行されるかどうかわからないので令和4年版「将棋年鑑」を買ってみた。そのなかに<棋士名鑑>というコーナーがある。 アンケートの一つに「好きな詰将棋作家がいれば教えてください」とある。 興味があったので統計をとってみた…

正念場の第3局

白玲戦第3局が9月10日に指宿市で開催された。 先手・里見さんの中飛車vs後手西山さんの3間飛車で始まった。 相振りにおける中飛車は指しこなすことがやや難しい面があり勢い他の位置へ振り直すことが多いものだ。相手が飛車を振るとわかりきっている…

期待通りの相振り飛車

9月3日に、白玲戦第2局が行われた。 先手・西山白玲のいきなり3間飛車に対して、後手は角交換を受けての向い飛車となった。囲いは先手が2筋を厚く金銀で守るのに対して、後手はいわゆる「里見金無双」の布陣で対応した。図は先手が55手目に56銀と角…