ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

相振りで及ばず

 9月4日は女流王座戦準決勝の残りの一局が行われた。先手・里見香奈女流4冠vs後手・山根ことみ女流2段の対戦で相振り飛車(3間vs向かい)となった。里見さんは山根さんが振り飛車党であることを重々承知の上で相振りに誘ったように思える。途中図は夕食休憩時点での局面で先手が55手目で44歩と突きだしたところである。

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再開後も山根さんは積極的な指しまわしをみせたが駒損をしたりして自然に先手との駒の働きに差が出てしまった。103手で先手の勝。やはり相振りにおいても「一日の長」といったところであろう。勝った里見さんは伊藤女流3段と挑戦権をかけて対戦する。里見さんが早々に振り飛車をめざすと伊藤さんは相振り飛車で応じるだろう。そうあってほしいが序盤のかけひきも見所である。

今回の詰将棋:15手詰

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