私の詰将棋作家への水先案内人は故・桑原辰雄氏であった。
早いもので彼の死後、5年が経過する。
10月22日は彼の命日である。
趣味の世界で特にオマージュ的思いのある人との別れは一種独特の淋しさを伴うものである。
昭和55年、作家・立原正秋氏の訃報に接したときも同様の思いがした。加えて、その時54歳の若さにも驚くと共に<これから彼の新しい作品に接することはできないのだな>との淋しさを感じたものである。
二人が残した作品の数々は私にとって文芸及び詰将棋の世界への指針・指標となっている。
今回の詰将棋:15手詰(桑原辰雄氏作)昭和43年5月号・詰パラ表紙作品