詰将棋パラダイスの令和3年4月号で自作が表紙に採用された。
気合いを入れて狙っていたので嬉しいことには違いないのだがその真の狙いは別のところにある。その狙いとは採用された時の表紙の言葉にある。
私の詰将棋作家への水先案内人は故・桑原辰雄氏であった。6年前の秋にその訃報に接したときは一つの時代の終焉を感じるとともに、常に氏を目標にしてきた手前、一抹の寂しさを禁じえなかった。
そしてこれまでありがとうございましたとの思いを込めて最大級の弔辞を送りたくて仕方がなかったのである。詰パラの表紙の言葉という舞台でそれを成し遂げたことで肩の荷が下りたというか、胸につかえていた宿題を果たし終えたという思いが今はしています。
今回の詰将棋:19手詰