「酔鯨」と聞いて日本酒を思い浮かべる人も多いと思う。
高知の地酒「酔鯨」は「土佐鶴」とともに九州でも手に入るので私の愛飲酒の一つでもある。
ところで、これは詰将棋の作品集の本の名に使われている。
作者は川崎市の芹田修氏である。
詰パラ入選は150回を超え、指し将棋も強豪である。
アルコールもほどよく好きで、横浜DeNAベイスターズの大フアンでもある。
私は最初、本の名を知って実にうまいネーミングだなと感心した。
これほど作者の一面を特徴づけるものはないだろう。
個人作品集「命名」賞がもしあったら文句なく大賞ものだ。
さて、作品集の中身だが好形作品が多く、実戦好きの人にも喜ばれそうだ。
「9✖9の81マスのなかで、潮を吹きながら大駒・小駒が泳ぎまわっている」というのが私の率直かつひねった感想だ。
私の敬愛する「桑原辰雄」作品集の横に並べて大切にしたい。
なお、入手は詰パラ誌を通して求められるとよい。
今回の詰将棋:35手詰