10月14日に第68期王座戦第5局がおこなわれた。
残念ながら久保9段は敗れタイトル奪取はならなかった。
彼にとっては3度目の王座戦挑戦だった。49期と55期ではいずれも羽生王座に跳ね返されていた。
久保9段の直近の可能性はベスト8まで勝ち進んでいる棋王戦だ。この可能性を除けば向こう半年以上はタイトル戦で振り飛車が見られることはないだろう。実に淋しいことだ。
最近、大山vs升田全局集(174局)の棋譜並べをした。
昭和40年代以降の対戦はほとんどが振り飛車対抗型だった。大山が振れば升田が居飛車、升田が振れば大山が居飛車。私はこの時代の振り飛車に魅せられて将棋を指すようになった。この両巨頭、今にして思えば<フアンあっての将棋界>と一番、考えてくれていたのではないだろうか。この二人がリードしてくれた振り飛車興隆期がちょっぴり懐かしい。
今回の詰将棋:19手詰