菅井七段のB1昇級祝賀会へ行ってきた。
平成29年5月21日、彼の後援会「竜棋会」の主催である。
この会に、私は平成25年4月に会員となった。
その前年の夏ごろだったか、ブログやツイッターをしていることもあって、たまたま「竜棋会」のサイトを発見した。当時、彼は五段だったが、既にその活躍ぶりには目を見張るものがあり個人的に注目していた。できることなら、仲間に入り主に岡山県下の会員の方々と共に応援したいものだと思ったのが入会の動機だった。
昭和40年代、あの升田・大山・大野という木見門下の「振り飛車」に魅せられて、将棋を本格的に趣味とした。以来、その振り飛車はプロ戦法のメジャーになることもなく今日を迎えている。
もし、現代に久保王将と菅井七段がいなければ、振り飛車の命運はどうなっているのだろう。そのことを考えると空恐ろしくなってくることがある。おそらくそうであれば、私はさっさと「観る将棋」フアンを辞めて、指し将棋そのものと一線を画していたに違いない。
祝賀会では祝辞を求められた。<・・・菅井さんは振り飛車のプロ芸といったものを現代から未来へ引き継いでくれるお一人だと思っています。久保王将を凌ぐスペシャリストになってください。・・・>という意味合いのことを申し述べた。
さて、最近の菅井七段は好調である。ある時期、実験的(私の見方)に居飛車を指したりしていたがここしばらくは振り飛車の成績が良い。「居飛車の経験で、振り飛車の見え方が以前より少し変わってきました。」と彼は言う。おそらく、良い方向に功を奏しているのだろう。
進行中の棋戦でタイトル挑戦の目が残っている。王位戦と王座戦だ。ひそかに期待を込めて、しばらく注視したい。