ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

王将リーグの久保九段

 11月14日の王将リーグ戦で久保9段は藤井7段と対戦した。4間飛車で臨み、結果負けた。将棋の内容も悪く、あきらめがつくというか、リーグ陥落が決まってしまった。

 一方、藤井7段は最年少タイトル挑戦をかけて11月19日の最終戦で広瀬竜王と対戦する大一番が待っている。この若き巨人はいずれ、そのうち、早晩、タイトルを総なめにする勢いで天下を取るだろう。その日のことを思うと私は少し暗い気分になる。とにかく振り飛車を指さない、指せない、指したくない人なのだ。勝負の世界は強い人になびいていくものだ。周りの棋士はひとり、二人と振り飛車を捨てるだろう。それと呼応するように将棋フアンがひとり、二人と減っていくことだろう。そして誰もいなくなったと気付いたときは手遅れなのだ。戦後の将棋界を今一度検証してほしい。あの大山・升田の両巨頭が振り飛車も指していたからこそいろんな面での今日がある。おそらく、大野源一さん一人に任せていたら今日の興隆はなかったに違いない。それを継承してくれたのが谷川九段に羽生九段だ。藤井7段は詰将棋の世界で敬愛すべき人であり別に他意はありません。あるべき棋界のリーダーはオールラウンドプレイヤーがのぞましいということを云いたかっただけである。

今回の詰将棋は19手詰。

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