ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

タイトル戦での相振り飛車

12月1日は第10期女流王座戦第3局が開催された。

里見香奈女流4冠vs西山朋佳女流王座の一戦で戦型は相振り飛車

 

8大タイトル戦では相振りどころか、振り飛車そのものが珍しいことだ。

先の王座戦で久保9段が振り飛車で戦ってくれたが敗退した。

その後、久保9段は棋王戦でベスト4まで勝ち進んでいたが、準決勝で敗退し、敗者復活戦にまわっても敗れた。一方、久保9段と菅井8段が朝日杯の2次予選では二人とも敗れ去った。

8大タイトル戦で再び振り飛車が登場するのとコロナ禍が完全終息するのはいったいどちらが先に来るのだろうといたらぬ心配をしていることがある。

振り飛車フアンの興味をつなぎとめているのは女流の棋戦だけになってしまったことはまちがいないだろう。

 

さて、本題に戻って下記途中図は後手西山さんが48手目に84歩と突きだしたところである。同飛なら83銀以下銀冠にする狙いか。

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その後戦局は先手が端攻めをからめてうまく攻めたというか一方的に攻めたおしたという印象で97手で勝利した。後手の3間に振った飛車がほとんど動くことがなかったことが将棋の内容を物語っているようだ。それにしても西山さんの不調は棋譜をみても分かる。早く復調されて以前のように力強い指し手をみたいものである。

 

今回の詰将棋:19手詰(よく捌けて清涼詰になります)

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