本局は後手4間飛車が序盤早々に46歩、同歩、同飛と飛先の歩を切った将棋であるが、先手側は47歩などと打って、局面を納めるのが普通の指し方である。
しかしながら、本局は最後まで4筋に歩を打つことはなかった。少々、緊張感のある局面を意識しながらも、なるほどこういう指し方もあるのだなという意味で印象に残った対局であった。
▲58金 ▽43金 ▲88飛 ▽33角 ▲同角成 ▽同桂 ▲66角 ▽44角
▲同角 ▽同金 ▲66角 ▽41飛 ▲77桂 ▽82銀 ▲84歩 ▽同歩
▲同飛 ▽83歩 ▲88飛 ▽34金 ▲68飛 ▽52金 ▲55銀 ▽同銀
▲同角 ▽54歩 ▲64歩 ▽同歩 ▲同角 ▽63歩 ▲32銀 ▽48飛成
▲同金左 ▽64歩 ▲41飛 ▽42銀 ▲64飛 ▽63銀 ▲同飛成 ▽同玉
▲61飛成 ▽62歩 ▲65歩 まで85手で先手勝ち。