ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

JT杯静岡対局

 9月6日に静岡市でJTプロ公式戦2回戦第2局が開催されました。
対局者は久保利明JT杯覇者vs三浦弘行九段です。
解説する棋士は広瀬八段、聞き手は本田女流三段、棋譜読み上げは熊倉女流初段です。



今年のJT杯に出場の12棋士のうち純粋な振り飛車党は久保九段のみである。JT杯覇者として2回戦からの登場となった。
久保将棋のフアンとして、はるばる応援にやってまいりました静岡市
お昼頃に新幹線で着いたJR静岡駅。少し時間があったので、お隣のJR東静岡駅まで行ってみた。ここは詰将棋の会合(駿棋会)の開催場所がある「グランシップ」があるところです。静岡芸術劇場などもある複合施設ですが、残念ながら11月いっぱいまでは改修工事とのことで中には入れませんでした。まあ、場所を確認できたことだけでも良かったと思います。



 さてJT杯会場のツインメッセ静岡に着いたのが午後1時半ごろです。少し前に開場していたようで前の方の席はほとんど埋まっていました。
午後2時から子供の低学年部門と高学年部門のそれぞれ決勝戦がおこなわれて、プロ公式戦は午後3時から始まりました。
後手番になった久保九段は角道を止めない四間飛車を採用しました。



 31手目を三浦九段が封じ手をすることとなり、次の一手の出題となりました。広瀬八段が44歩を、本田女流三段が25歩をそれぞれ推奨いたしました。お二人はよほど自信があったのか、ほかの着手をした場合の「その他」の選択肢がありませんでした。実際に指した手を記載するというのは、次の一手の問題としては難易度が増すものです。私は少し手待ちするというか、相手に手を渡す意味で66角と書きました。10分間の休憩後に三浦九段の指した手は46金でした。会場からどよめきが上がりました。それもそのはず、正解者はわずか19名でした。対局終了後に抽選で10名の方に記念扇子が配られました。

 将棋の方は86手で久保九段が勝ちました。飛車角を左側の金銀桂とともに、うまく捌いて久保さんらしい指し廻しだったと思います。

三浦vs久保.kif 直