ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

竜王戦ドリームに前進

 大詰めの第26期竜王戦挑戦者決定戦第3局が9月8日東京の将棋会館で行われました。
 ここ関西将棋会館でもPM5時から2階道場奥で大盤解説会が行われました。
 メインの解説者は福崎九段、久保九段で聞き手が室田女流初段です。おそらく会館の控え室には若手の棋士も大勢つめかけていることでしょう。

 PM5時まず福崎、久保、室田の3人の解説スタッフが登壇して挨拶。ほどなく久保&室田でまずは初手より解説が始まった。6時10分より夕食休憩に入るのでその時点での手番の棋士の指し手を「次の一手」とする旨の説明が最初にあった。この頃、PM5時台の入場者は約40人でした。

 さてPM6時過ぎ次の一手は73手目糸谷六段の指した23歩に対して後手の羽生名人の指し手が次の一手となった。
久保九段が説明した候補手は54香、73桂、その他の3択とされた。私は23同金が有力と思い、その他を選んでいた。

 PM7時過ぎに解説再開となり、福崎&室田で始まった。羽生さんは再開後も長考(1時間以上)されていたが、指し手は16竜だった。「その他」の解答者は12人だった。6人に扇子や久保九段のサイン本などが抽選で配布された。確率は五割だったが、私は抽選から外れた。

 PM7時台の入場者数は約70人と増えていた。PM8時からは福崎&久保で解説の方は続いた。羽生さんの16竜に対して35馬と一歩、馬が敵陣に前進したように感じられ、その後も攻めをうまくつないでPM9時26分糸谷六段が勝利した。
糸谷vs羽生.kif 直


 長い間、羽生世代が君臨してきた将棋界だが関西から豊島七段、糸谷六段のタイトル挑戦により将棋界にも新時代の到来というか、それは少し早計だとすれば、確かな変化の兆しあるいは新時代に少しずつ動いているように感じられてなりません。

 糸谷新七段おめでとうございます。七番勝負では熱戦を期待しています。ついでに、来年5月の森一門会での祝賀会が開催されることでしょうが、こちらの方も私は楽しみです。