ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

第75期順位戦

はなばなしいエポックを画したとも云える名人戦の喧騒をよそに、第75期順位戦が6月1日おごそかにスタートした。 その皮切りはB2順位戦。ここ数年のこのクラスは振り飛車党が多いためか、他のクラスと比して振り飛車戦をより多く観戦することができる。 …

三間飛車名局集

将棋戦型別名局集として、「三間飛車名局集」が先ごろ発売された。 「穴熊」、「四間飛車」、「矢倉」に続いてのシリーズ第4番目の出版である。 5月6日付の当ブログで大野流振り飛車のことを掲載したので、この本のことに若干触れてみたい。 収録された棋…

「関西駒の会」の例会訪問

「関西駒の会」は2ヶ月に1度の割合で、関西将棋会館にて定例会(今回は5月14日)を開催されている。 詰将棋の会合「創棋会」と似たような感じの活動状況である。 関西を訪れたとき、日程が合えば両会合とものぞいてみることにしている。この会は文字通り、…

一流の将棋はやはり難解

5月13日は名人戦第3局の二日目である。 昨日、せっかく姫路市まで来たので、足を延ばして大阪に来た。 やってきたのは夕方、6時からの関西将棋会館での大盤解説会である。 幸いなことにこの夕刻時点では将棋の勝負は決着していなかった。 解説に当たる…

タイトル戦は女流が面白い

5月12日は名人戦第3局(初日)と女流王位戦第1局が開催されました。 九州に住んでいるのに鹿児島ではなく、姫路市へやってまいりました(振り飛車戦観たさに)。 第27期女流王位戦第1局は例年通り、姫路市で行われ、その解説会がJR姫路駅近くの姫…

継承したい大野流振り飛車

大野源一九段が不慮の事故で亡くなられてから37年が経過する。 大野さんは戦後の将棋界で江戸中期以降すたれていた振り飛車をプロの戦法として復活させ、「振り飛車名人」の異名を持っていた。 弟弟子の升田さんも「大野さんの捌きは日本一だ」と絶賛した…

大道詰将棋とミステリー

ゴールデンウィーク期間中はここ数年、いろんな将棋イベントを目当てに関西によく行っていたが、今年はおとなしく長崎に蟄居した。 近所のブックオフでウルトラセール(本20%OFF)をやっていたので覗いてみた。 文庫本を20冊余、購入した。そのうちの…

名人戦解説会(長崎県の巻)

第74期名人戦第2局全国一斉大盤解説会が長崎市の三菱記念会館で4月23日開催された。 当初、長崎への派遣棋士は前田祐司八段の予定だったが、先の熊本地震の影響により急遽、福崎文吾九段が来崎された。 観戦者約15名ほど、午後2時より解説会を始めたが、対局…

詰将棋解答の書き方ABC

今年の詰将棋解答選手権は無事終了し、福岡春日会場での初級および一般戦は4月9日に23名の参加者を得たことは、4月10日付けの本ブログでも紹介したところである。 詰将棋解答の書き方について、「詰将棋解答選手権速報ブログ」および「実施本部」とのあいだ…

第13回詰将棋解答選手権(福岡春日会場)

今年の詰将棋解答選手権の初級戦及び一般戦は4月9日に全国各地で開催された。 ここ福岡会場の参加者は23人(初級戦のみ6人、一般戦のみ7人、両方参加10人)でした。各部門ごとの成績優秀者は次の通りです。初級戦(16人参加で、全問正解者の7人をタイムで…

江戸の仇を長崎で

第29期竜王戦1組ランキング戦の準決勝戦が3月25日におこなわれた。 久保利明九段vs屋敷伸之九段戦である。 久保九段は王将戦やA級順位戦の無念さを竜王戦ではらしに来た感じになってきた。 江戸の仇を長崎で・・・といったところかもしれないが、まだ関門…

果し状

伊藤果詰将棋50年作品集のタイトル名のことである。 週刊将棋3月23日号に大きくインタビュー記事が掲載されている。 普通、詰将棋の本のタイトルに「果し状」などと挑戦的なネーミングはしないものである。自らの詰将棋作品の集大成として出版するなら、作者…

6年ぶりの夢舞台

3月18日、第27期女流王位戦の挑戦者決定戦が行われた。 振り飛車党の岩根忍女流三段が清水女流六段を撃破した。 少し内容にふれると48手目に46飛と飛角交換を決行してからは、86歩と二度にわたる拠点を作っての寄せは2枚角の使い方と共に振り飛車らしい…

関西あっちこっち

「関西駒の会」と交流(3月12日) 近年、会員が制作した駒がタイトル戦でも採用されることが多くなった「関西駒の会」。 連盟関西本部で定期的に開催される例会の合間に、自前の将棋大会をまれに開催している。 連盟の支部としても活動されているので、将棋…

うれしい誤算、驚きの振り飛車

棋王戦における渡辺棋王の振り飛車のことである。 昨年春の名人戦以来、タイトル戦の数々は振り飛車を期待させるものは少なかった。 以前は、現地の前夜祭や大盤解説会へとよく旅したものであるが、今期は皆無に近い。 渡辺棋王の振り飛車は以前もよく息抜き…

明快至極、相振り飛車の快感

3月2日、マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦が行われた。 決定戦に進出したのは西山朋佳奨励会三段と室谷由紀女流二段である。 2月24日付の週刊将棋では挑戦者決定戦展望の記事がある。 両者のインタビューでは共に相振り飛車になると述べている。 な…

第13回詰将棋解答選手権(福岡春日会場)の案内

実施部門:初級戦&一般戦 運営協力:詰将棋九州グループ(九G) 会場:クローバープラザ 5階 福岡県春日市原町3丁目1番7号 JR「春日」駅から徒歩1分 会場URL→http://www.cloverplaza.or.jp/ 日時:平成28年4月9日(土)午後 初級戦スケジュ…

振り飛車党は前途多難

2月27日はA級順位戦の最終対局日でした。 九州では博多でこの順位戦解説会が催されました。初の試みです。 中田功七段と豊川孝弘七段のお二人による解説と歓談を交えながらの博多の夜でした。 定員予定の40名前後が集まり、なかなかの盛況で来年以降もぜひ…

長崎県内の将棋大会結果

例年、2月に入ると県内の将棋大会が本格的に稼働し始める。 今月だけでも、各日曜日に3つの大会が順次、予定されている。 これらの大会結果については、これまで私のブログで極力、公表してきたところであるが、1月1日付けのブログでもお知らせした通り、ア…

A級棋士の運命は2月に決まる

ラスト前の対局(8回戦)が2月1日に一斉に行われた。 2月27日は9回戦(ラスト)で「将棋界の一番長い日」となる。今年は挑戦者への道も、降級者の目も混沌としている。 私の最大の注目点は、いまや久保9段の残留である。 8回戦を前に降級争いを演じているの…

第1回 将棋フエスタ

1月17日加古川市の将棋イベントへ行ってきた。 昨年も訪れたが、その時は確か第10回とか、うたっておりよく続いているものだ、さすが「棋士のまち加古川」というだけあると感心した記憶がある。 今年は第1回となっていて、一瞬アレッと思わせられる。…

第56回九州G例会報告

日時:平成28年1月9日(土)PM1〜5 場所:博多市民センター 参加者:石川 太田 倉掛 坂田 坂本 嶋村 千々岩 堀切 宗岡 八尋 (以上10名) 二次会から酒井 1 久しぶりに大勢の参加者を得た。初参加者が二人いる。 まず、山口県の嶋村拓夢君(小学生)…

新年を迎えて

謹 賀 新 年 <今年のモットー> 伊 集 院 静 のように 大人の流儀を身につけて 沢 木 耕 太 郎 のように 特急列車で各地を廻り 川 上 未 映 子 のように オモロマンティックに遊ぶ 5手詰 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…