ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

振り飛車党は前途多難

 2月27日はA級順位戦の最終対局日でした。
九州では博多でこの順位戦解説会が催されました。初の試みです。
中田功七段と豊川孝弘七段のお二人による解説と歓談を交えながらの博多の夜でした。
定員予定の40名前後が集まり、なかなかの盛況で来年以降もぜひ継続してほしいものです。


 私のお目当ては久保九段の対局です。
他の4局は振り飛車戦にならず、全く興味がわきませんでした。
久保さんの先手中飛車に対して、森内九段は三間に振り、相振り飛車となりました。
 勝負は残念な結果となってしまいましたが、解説にあたった振り飛車党の中田七段の相振り飛車の指し方のコツというものが急所で示されるなど、実にわかりやすい内容でこれだけで博多に来た甲斐があったかなと思いました。


 さて、久保九段のA級陥落により、なんとなく振り飛車党の前途多難さを感じました。
私の好きな棋士の一人である菅井竜也七段も最近は振り飛車一辺倒ではなくなってきました。
振り飛車は対comみたいに本当に勝ちにくい戦法なのでしょうか。
振り飛車という戦法の技術向上にすら懸念を抱くようになってしまいそうです。
「軽快にさばく」というのは、私の詰将棋創作の基本姿勢でもあるんです。
振り飛車フアンのためにも、プロ棋士の奮起を期待したいものです。