ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

JT杯福岡対局

 8月5日福岡国際センターへ行く。
JT杯は過去、久保王将や藤井猛九段など振り飛車が期待できる人の対局にしか行ったことがない。今年は12人の選抜棋士のうち、久保王将と菅井王位という期待の人がいる。
 PM2時半過ぎに会場入りしたところ、ちょうど「テーブルマークこども大会」の決勝戦2局が始まるところであった。
 このこども対局がなかなかの熱戦でプロ棋士の対局が開始されたのは午後4時を廻っていた。こども対局の2局は藤井聡太七段の影響なのか、ともに居飛車戦でどことなくまとまりすぎた印象を受けた。過去、振り飛車の力戦が多かったことを思えば、なんとなく寂しい感じがするのは私だけのことだろう。しかし、この先こどもたちが居飛車ばかりを指すと、空恐ろしくなってきそうだ。<聡太栄えて、振り飛車滅ぶ>という時代が到来するかもしれないからだ。

さて、プロ対局は振り駒で後手番となった久保王将が角換わり4間飛車を採用した。
途中図は「次の一手」として出題された。局面はなんとなく手が広く、35歩や37桂などが候補に挙げられたが丸山九段が指した手は66角だった(私は56角で予想をはずした)。
 終盤、後手もかなり迫ったが先手が終始余している感じだった。後手の取り残された左辺の金銀がそれを物語っていたのかもしれない。
 久保王将はあえなく1回戦敗退。「次の一手」と「勝利者予想」をはずしたので、対局終了後、早々に会場を後にした。残る期待は菅井王位だが新潟対局は遠いので、大阪対局へと勝ち進められたら、大阪へ応援に行きたいと思っている。