ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

関西あっちこっち

「関西駒の会」と交流(3月12日)

 近年、会員が制作した駒がタイトル戦でも採用されることが多くなった「関西駒の会」。
連盟関西本部で定期的に開催される例会の合間に、自前の将棋大会をまれに開催している。
 連盟の支部としても活動されているので、将棋大会をされても当然というか、極めて自然なことでもある。
でも、そこは駒作りがメインの集りでもあるので、緩い大会でもある。来る者、拒まずということで、私も参加した。
 打ち上げにも参加。実はこれがいつも楽しみ。新鮮な将棋界(アマプロを問わず)の情報が飛び込んでくるからである。
さて、本戦のあいまに奨励会員二段のYK氏に指導対局(飛香落ち)を受けたのでこれを紹介したい。

 途中図から65歩以下、一気に捌いた。
飛車を捨て、細かい攻めが続いたがなんとか押し切った感じである。

ストンリバー vs YK.kif 直


ヤマダ電機(なんば店)での将棋イベント(3月13日)

「親子で楽しく、脳育・脳活」という副タイトルが付くぐらいだから、子供さんが多かった。


まず、糸谷哲郎八段への単独インタビューがあった。
西遊棋の活動状況の質問があり、その説明をしていた。その後は子供のころから、プロ棋士になるまでの話題がメインだった。
・勉強は現代国語と数学が好きだった。中学生のころから、大学進学を考えていた。
・ネットでよく将棋を指した。
・一つのことに集中するくせをつけた。例えば、本を読み切る力とかの集中力。
・子供のころ、星新一筒井康隆さんなどのSF小説を読むのが好きで、その影響で自然に哲学の世界へ入ったとのこと。


次に、星野良生四段と囲碁の吉川二段のトークショーがあった。
・星野四段の将棋を覚えたきっかけが小学校へ上がる前にオセロゲームをしていた時のマグネット盤の裏側がたまたま将棋になっていたのでそれで将棋に興味を持ったとのこと。
・小学校低学年のころ、将棋界はまさに羽生フィーバーのときで、その影響で将棋のプロになることを志向したとのこと。
ヤマダ電機(なんば店)のパソコン教室で現在、星野四段は将棋の講師をされているとのことでそのPRもされていた。

同じフロアーでは指導将棋あり。阪口悟五段と星野良生四段が子供たちと5面指しをしていた。そのほか、ビンゴゲームや風船パフォ−マンスショーなどを加味しながら子供たちが退屈しないような工夫がされていた。

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第65期王将戦第5局二日目(大盤解説会)(3月14日)

 まったく期待していないことが現実に起こってみると、一瞬とまどうものである。棋王戦の渡辺さんに続いて、王将戦の羽生さんの振り飛車のことである。
本日は予定を急遽、変更して大盤解説会場の尼崎市に向かった。めったに乗らない阪神電車に乗ったら、10分ほどで着いた。梅田と尼崎とは実に近いものである。


 さて、都ホテルに午後1時過ぎに着いたら、驚いたことに定員いっぱいを理由に入場を断られた。
九州から来たことと、立ち見でもよいから入れてくれないかと交渉したところ、気の毒そうな感じを出しながら、2人掛かりで冷たく断られた。北海道や沖縄から来ても断るんだという強い意志が感じられたのですごすご泣く泣く退却することにした。こういうふうに、つれなくふるまうことを関西弁で<いけず>という。


 まあ、この尼崎対局がたまたま戦型が振り飛車となり、たまたま大阪に滞在していたので行ってみようかと思ったわけなので、門前払いにあまり無念感はない。しかし、今後は現地の大盤解説会などに出かける「観る将棋フアン」から一歩後退することになるだろう。ケチがつくというのはそういう結果を生み出すことがあるものである。会場を訪れたという記念に写真だけ撮らせていただいた。


 さて、将棋のほうは羽生さんが1時間近く、持ち時間を残して土俵を割ってしまったという感じである。中盤以降はずっと先手に押されていたようで、解説会場にいたらきっとイライラしていたかもしれません。今後、一番懸念するのは羽生さんがこの敗局によってタイトル戦における振り飛車の採用を遠ざけることである。肝心の7番勝負そのものは最後までもつれそうな気がします。熱戦を期待したいものです。