ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

倉敷籐花戦開幕

里見香奈倉敷籐花に挑戦する伊藤沙恵女流3段の第1局が11月10日米子市で開催された。相振りに誘いたいのが伊藤さんでこれに応じるか避けるかが里見さん次第とみていた。 振り駒で先手になったのは伊藤さん。開始当初からどちらも飛車を振りそうな駒運びだっ…

一戦一戦を大切に

11月8日にA級順位戦が行われ、久保9段は渡辺3冠に負けている。これで1勝4敗となり一挙に降級争いの先陣に立った。王将リーグといい、まだまだどちらも残留の目がある限り、一戦一戦を大切にして自ら納得のいく将棋が指せるように頑張ってもらいたい。フア…

叡王戦の菅井七段

11月8日叡王戦の本戦より菅井竜也7段と郷田真隆9段の一戦があった。後手番となった菅井7段はごきげん中飛車を選択した。ほどなくして55歩の位ばかりでなく35歩(14手目)と3筋の位まで取った。これが作戦上良い手なのかどうか難しいところだ。後手は飛車が中…

転がり落ちる先は

11月4日に王将リーグで久保9段は広瀬竜王と対戦して負けている。これでリーグ成績は3連敗。王将戦の番勝負を4連敗で失冠しているので通算すると7連敗である。彼に何が起こっているのかと云いたくなるほどだ。元タイトルホルダーの意地で残る3局を勝…

詰備会

11月3日に岡山市で開催された詰将棋の会合「詰備会」に行ってきた。ここは九州と同じく年に2回会合を持たれている。以前訪れたことがあるがそれを思い出せないほど過去の出来事だ。さて、参加者は14名。全国大会で会った人、他の会合であった人など顔…

順位戦の菅井七段

10月31日にB1順位戦7回戦がおこなわれた。菅井竜也七段は郷田真隆九段と対戦して勝利した。これで6勝1敗となり首位をキープしているものの1,2敗組が他に3人いてひとつ負けでもするとたちまち並ばれてしまう可能性がある。最終13回戦が抜け番…

叡王戦本戦に久保九段登場

10月31日pm3時より始まった将棋は久保利明9段の後手番となった。相手は及川拓馬6段。26歩、34歩、76歩に42飛車と振った。いわゆる角換わり四間飛車となった。解説に藤井猛9段に出演してほしいところだが、振り飛車党の杉本8段だったので…

詰将棋の解答(10月ブログ分)

10月3日分 *61銀 同金 63銀 同金 同桂成 同玉 53金 72玉 61飛成 同玉 51角成 72玉 73桂成 同馬 81銀 71玉 61金 82玉 73馬 同玉 62角 82玉 71角成 73玉 62馬 82玉 72馬 まで27手詰 10月4日分 *72銀 同金…

女流王座戦開幕

第9期女流王座戦第1局が10月30日高知市で開催された。先手の西山朋佳女王は初手78飛、後手里見香奈女流王座は54歩と応じた。後手はしばらくいつでも相振りにできるような駒組であったが18手目42玉と上がって居飛車を目指した。最近の里見さん…

西川和宏六段

10月28日アベマTV中継に振り飛車党の西川和宏六段が登場した。棋戦名は第61期王位戦予選で相手は藤井聡太七段だった。この二人は過去に一回しか対戦がなく少し意外に思った。西川六段は関西所属の棋士で他の棋士に比べてそう感じた。さて、戦型は先…

居玉

10月25日第45期棋王戦挑戦者決定トーナメントより羽生善治九段vs佐々木大地五段の一戦が行われ、AbemaTVで中継された。本来、居飛車の将棋は見ない方針だが長崎県出身の佐々木五段なのでときおり見ていた。結果は佐々木五段が勝ったが、すこし注目…

相振りの日?

10月23日に行われた対局のうち、把握できた分だけでも4局の相振り飛車が指されていた。8大タイトル戦を始め、居飛車の戦いが席巻しているというのに、どういう風の吹き回しかといいたくなるほどだ。 そのうちから井上慶太9段vs中田功8段の一戦(第…

小野ゆかりアマ

昨日のブログで甲斐vs小野戦を紹介したが、小野ゆかりさんは以前から名前は知っていたがリアルタイムで指し手をみたのは初めてだった。しっかりした指し手に興味を覚え、彼女のこれまでの棋譜をDBで調べてみたら47局ヒットした。ほぼ全局が振り飛車で…

マイナビオープン本戦より

10月21日、第13期マイナビ女子オープン本戦1回戦第8局が行われた。甲斐智美女流五段vs小野ゆかりアマの対局。女子アマのトップクラス小野さんの登場。二人の対局なら相振り飛車とみていたが、先手甲斐さんが76歩 34歩 から26歩でアレッ。後…

今泉健司四段

10月17日にC2順位戦があり、今泉4段は島本5段と対戦し、先手中飛車で165手で勝利した。将棋の内容は終始相手からの細い攻めをずっと受けていた印象があったが、最後は飛車と角が敵陣の急所をにらんだ状態で44歩とついてあっけなく終わった。 彼…

久保九段の4回戦

10月15日に久保9段の順位戦が行われた。4回戦の相手は木村一基9段だった。先手の久保9段は3間飛車で99手で勝利した。4回目にしてやっと片目が開いた。今年のA級は残留争いが熾烈だ。それだけほとんどの棋士の力が拮抗しているのだろう。団子レ…

倉敷籐花の前哨戦

10月16日マイナビ女子オープン本戦より、伊藤沙恵女流3段vs里見香奈女流6冠の対局があった。この二人は11月に倉敷藤花3番勝負が控えている。さて、戦型は相振り飛車となった。こうこなくてはね。本来、居飛車党の伊藤さんはなぜだか、相振りだけ…

金美濃

相振り飛車における玉の囲い方は今でこそいろんな囲い方がありますが、戦法としての相振り黎明期のころは「金無双」が主力で実はもう一つ影の主役が標題の「金美濃」でした。 上記の図のように72金・62銀の形を「金美濃」といい、左金は51金というふう…

困惑した振り飛車

10月10日アベマTVの朝日杯中継での出来事である。野月浩貴8段vs金沢孝史5段の一戦。あまりなじみのない金沢5段がどういう将棋を指しているかと途中からのぞいてみた。するとなんと野月8段が向い飛車をしていた。これには正直驚いた。私の中には…

豪腕さえる

10月5日に第41期霧島酒造杯女流王将戦が行われた(3番勝負第1局)。先手西山朋佳女王vs里見香奈女流王将の対戦である。戦型は相振り飛車。 下記途中図は66手目後手が59角と打ちこんだ局面である。先手の陣形は79銀が立ち遅れているし何となく攻…

相振りを求めて

13期マイナビ女子オープンの16名による本戦トーナメントが始まっている。10月10日は里見咲紀女流初段vs岩根忍女流3段の一戦だった。戦型は期待通りの相振り飛車。下記図は84手目後手の岩根さんが66歩と打ったところ。これに対して先手の里見…

棋王戦より

第45期棋王戦本戦トーナメントから久保9段vs佐藤9段の対局中継が10月8日にAbemaTVであった。 下記図は先手久保9段の石田組に対して昔よりよくある84金とせり上がって攻める作戦をとってきたところ先手が67金と上がったところです。以下…

謎の棋士

10月5日は叡王戦8段予選。午後2時から橋本8段vs糸谷8段戦。先手橋本8段はノーマル3間飛車で中盤51手目に69飛車打ちと飛車を縦に並べて渋く受けるも収束ではこれが2枚馬に代わって相手玉を追い詰めて快勝した。午後7時から本戦入りをかけて…

嬉しさも中くらいなり・・・

10月3日にB1順位戦6回戦が行われた。菅井竜也7段は畠山鎮8段に勝って、抜け番ナシということもあり、5勝1敗で単独首位にたった。でも将棋の内容があまり面白くないのだ。先手畠山8段が早々に78玉としたために、後手菅井7段は84歩と突いて居…

藤井九段、昇級に前進

10月2日にB2順位戦の藤井9段vs橋本8段戦がアベマTVで中継された。下記途中図より、先手の54歩に対して66角、53歩成、99角成、と進行したがやはり、と金の存在は大きくやがて71金を入手することとなりポイントを稼いだ。この後も先手有…

詰将棋の解答(9月ブログ分)

9月1日分 *73銀 同桂 同桂成 同玉 65桂 82玉 73角 72玉 84桂 同歩 83銀 同玉 84角成 92玉 93歩 81玉 73桂生 72玉 83金 62玉 81桂成 61玉 71成桂 同玉 72銀 まで25手詰 9月4日分 *73銀 同桂 81銀 83玉 …

終盤の猛追

9月28日は叡王戦4段予選があり、まず10時から振り飛車党の古森4段vs本田4段の一戦を観戦。 初手いきなりの3間飛車から序盤早々、飛角の総変えとなり、上図で後手は20手目に15歩と突いた。これを同歩なら18歩から同香、19飛で後手がよい。…

王将リーグ『才能と努力』

王将リーグが開幕したばかりだが、そのリーグ入りした棋士へ順次インタビューがなされている。久保利明9段が登場している。 https://news.livedoor.com/article/detail/17107465/ 1 ソフトに抗う棋士がひとりやふたりいてもよい。 2 振り飛車党は研究量が…

振り飛車党の双璧登場

9月26日叡王戦九段予選に藤井猛九段と久保利明九段が登場した。 10時からの対局が藤井9段と井上慶太9段でこれが私が好きな相振り飛車となった。下記途中図は40手目後手44歩の局面だ。後手からの攻めが3,4筋で先手からは8筋の攻めでどちらも相…

返り討ち

9月25日アベマTVで王位戦予選、藤井聡太7段vs竹内雄悟5段戦が中継されていた。結果は藤井7段が勝った。これで竹内5段は対藤井戦で確か6連敗だろう。返り討ちに遭い続けてきっと無念の思いだろう。 返り討ちの狭義の意味はかたきを討とうとして相…