ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

金美濃

 相振り飛車における玉の囲い方は今でこそいろんな囲い方がありますが、戦法としての相振り黎明期のころは「金無双」が主力で実はもう一つ影の主役が標題の「金美濃」でした。

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 上記の図のように72金・62銀の形を「金美濃」といい、左金は51金というふうに銀と連携を組んでいることが一般的です。この囲いの特徴は手数がかからない反面、8筋を守っているのが金一枚のため、8筋を破られた時、例えば83飛成とされた時にはすぐ詰めろがかかるなどの欠点があります。昭和50年代に内藤國雄九段が相振りを指された時に「金無双」主力で、そうでなかったら時折この「金美濃」を指されていたのが印象に残っています。

今回の詰将棋は19手詰。金美濃の話しをしたのでこの囲いに因んだ詰将棋を作ってみました。

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