ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

居玉

 10月25日第45期棋王戦挑戦者決定トーナメントより羽生善治九段vs佐々木大地五段の一戦が行われ、AbemaTVで中継された。本来、居飛車の将棋は見ない方針だが長崎県出身の佐々木五段なのでときおり見ていた。結果は佐々木五段が勝ったが、すこし注目したのが羽生九段の玉が最後まで居玉だったことである。

 居飛車同士の戦いは佐々木五段の玉が52であったが、このように互いに居玉に近い状態で戦うことが多いようだ。その点振り飛車はどうなんだろうと考えてみた。四間飛車藤井システムが居玉に近い状態で戦うのは例外として玉を囲うことが多い。すなわち美濃城に3手かけて動いてくれとうながす。中飛車は「そこは私の場所だ」といい、三間飛車は「うまく捌くから流れ弾に当たらないように」といい、向かい飛車は「ゆっくり戦うから安全な所へ動いて」とそれぞれの飛車が玉に語っているようだ。

今回の詰将棋は31手詰。

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