ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

2015-01-01から1年間の記事一覧

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー90

平藤真吾七段vs藤井猛九段 53期王将戦途中図は後手48手目34銀の局面。 本局は端攻めと玉頭攻めの激しい攻防が見どころである。▲94歩 ▽同歩 ▲93歩 ▽同香 ▲92歩 ▽82玉 ▲66銀 ▽92玉 ▲85桂 ▽71金 ▲57角 ▽82金 ▲96飛 ▽26歩 ▲同歩 ▽…

第73期名人戦第3局全国一斉大盤解説会

標記の長崎県の部が長崎市の三菱記念会館で5月9日(土)に開催された。 午後2時より予定通り、大平武洋五段による解説会が始まる。 九州では長崎県だけが9日(土)開催で、他県は8日(金)に行なわれた。 当初、戦型次第では佐賀県鳥栖市の会場に行く予…

関西将棋イベント

将棋ペンクラブ関西交流会(5月4日) 将棋ペンクラブは例年、5月に大阪と東京でそれぞれ交流会を開催している。 今年は2年ぶりに、関西の交流会に参加した。 参加者数は15名。プロ側からは森信雄七段、女流の船戸陽子二段、鹿野圭生二段が出席された。 まず…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー89

小林健二九段vs田中悠一五段 22期銀河戦途中図は50手目に先手の65桂に対して52金上ると受けたところである。 矢倉vs穴熊のそれぞれの囲いへの攻め方を参考にしたい一局。 双方の桂も活躍する。▲54歩 ▽同歩 ▲74歩 ▽同歩 ▲同飛 ▽43銀 ▲73歩 …

アマ竜王戦長崎県代表決定戦

第28回アマ竜王戦県大会が4月26日長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。A級 参加37名 B級・C級 参加28名A級:1位 伊ケ崎博 2位 吉丸幸大 3位 増本敬 秋山宣槻B級:1位 柏木智成 2位 3位C級:1位 三浦啓二 2位 3位A級で優勝し…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー88

高崎一生六段vs戸辺誠六段 55期王座戦途中図は54手目後手が34歩と合わせてきたところである。 本局は若手の振り飛車党同士の対局。 こういった組み合わせはどちらが勝つにせよ相振り好きには安心してみていられるもの。 後手の駒捌きの妙がさえた一局…

JTプロ公式戦

2015年度のJT杯の日程が公表されたが、久保九段の名前がない。昨年はベスト4まで進出したのになぜだろうと、JTのウエブサイトを見るが12人の選抜棋士の説明そのものは記載されていない。昨年度A級順位戦スタート時点における三浦九段と深浦九段は久保…

名人戦大盤解説会

第73期名人戦第3局全国一斉大盤解説会の日程が日本将棋連盟のホームページで公開されている。 ここ数年、日本将棋連盟のイベントとして定着した感がある。どんな棋士が派遣されるのか少し気になるが、問題は二日目にあわせてリアルタイムの解説を聞くか、勝…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー87

森安秀光九段vs浦野真彦八段 63期棋聖戦途中図は52手目後手13角の局面。 後手は先手陣に比べて、やや窮屈な動きを強いられたがうまく端に手を作った。 最終手45桂など、取られそうな駒がことごとく活躍した印象を受ける。▲64歩 ▽同歩 ▲65歩 ▽同歩 …

第12回詰将棋解答選手権(福岡春日会場)

今年の詰将棋解答選手権の初級戦及び一般戦は4月11日は全国各地で開催された。ここ福岡会場の参加者は16人(初級戦のみ3人、一般戦のみ7人、両方6人)でした。各部門ごとの成績優秀者はつぎのとおりです。 初級戦(9人参加で全問正解者の5人をタイム…

糸谷竜王が文藝春秋に登場

文藝春秋5月号に新竜王が登場している。 この本には羽生さんや渡辺さんが記事になるのはよく見るが糸谷さんは初めてではないだろうか。 それだけ、竜王という肩書が大きくものをいうのであろうし、そのことはご本人が一番身近に感じられていることだろう。記…

正解探しの旅

自分探しとか、自分探しの旅という表現がある。 私の嫌いな言葉の一つである。定年退職を迎えた人などが「これからは自分探しの旅に出たい」とよく言う。 この人はこの歳になるまで、自分自身がどういう人間かも分からずに生きてきたのかと一瞬、思えてしま…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー86

杉本昌隆七段vs橋本崇載八段 35回早指戦途中図は40手目後手71玉の局面。 これより、75歩&45歩と互いに歩の突き捨てから基本的な戦いとなる。 双方、銀の着手が多く、銀と云う駒の使い方が参考になる一局。▲75歩 ▽45歩 ▲86飛 ▽75歩 ▲45…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー85

藤井猛九段vs先崎学九段 29期新人王戦途中図は40手目先手の35歩に対して後手32飛と引いたところ。 以下、先手は37銀〜26飛と飛の転回をみせて、先手がややポイントをかせぐ。 75手目64同銀と銀損の攻めが成立したのは少々驚き。▲37銀 ▽3…

第23回北九州将棋フェステイバル

3月22日小倉で開催された標記のイベントへ行ってきた。指導対局 メインのイベントは午後から国際会議場で行なわれるが、例年、午前中に指導将棋がおこなわれる。 参加(指導対局を受けること)希望していたが今年は抽選からもれた。 前夜祭にしろ、指導対局…

第38期西日本久留米王位戦長崎県代表戦

標記の大会が3月22日長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。A級:(決勝戦は行なわず・左側が勝者) 準決勝戦 福田大介vs吉丸幸大 伊ヶ崎博vs山口和孝B級:1位 吉本太一 2位 片山安信 3位 白石哲郎、三浦啓二C級:1位 元津利明 2位…

春の珍事か、二歩事件

3月8日に放送されたNHK杯でまさかの「二歩」で勝負が決着したことは将棋フアンなら既に周知のことである。 週刊誌「アサヒ芸能」(3月26日号)でこの件がなんと見開き2ページで大きく記事になっている。 この種の週刊誌で将棋が採り上げられることは異例…

第26期女流王位戦

標記のタイトル戦の挑戦者に里見香奈女流名人が決まった(3月17日)。同タイトル戦日程 第1局 4月22日 姫路市 第2局 5月13日 旭川市 第3局 5月27日 飯塚市 第4局 6月12日 徳島市 第5局 6月30日 東京将棋会館 里見さんは年明け後に女流棋戦に復帰してから無傷…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー84

佐藤大五郎九段vs安恵照剛八段 30期棋聖戦途中図は44手目後手45歩の局面。 先手は角交換後、穴熊の堅陣をバックに細かい攻めをつないで寄せきる。 佐藤九段は全盛時代の大内九段とともに、こういった豪快な将棋が多かった。▲33角成▽同桂 ▲84歩 ▽同…

将棋に三つの才能あり

本日(12日)内藤九段の最後の対局があった。第28期竜王戦6組の対中田功七段戦である。 結果は中田七段が94手で勝利した。 今月末を目途にと引退を表明していた内藤九段にとって思惑通り?最後の対局となってしまった。 ご本人にとっては一抹の寂しさととも…

A級プレーオフ・2

将棋プレーオフの第2弾である。 渡辺明二冠vs久保利明九段の関西将棋会館での大盤解説会は午後6時から始まりました。 解説は小林健二九段、千田翔太五段、長谷川優貴女流二段です。 千田五段は2月12日の順位戦に勝利してC1への昇級を決めて同日付で五段…

たかつガーデン(大阪府教育会館)

「たかつガーデン」は今年の第31回詰将棋全国大会(7月19日)の開催会場である。 会場の下見を兼ねてその界隈へ行ってみた。 4年に一度は関西地区で開催されるこの大会の4年前は高槻市だった。 今回の会場は一般の将棋フアンにとっても魅力あるロケーショ…

A級プレーオフ

壮絶な戦いを繰り広げたA級順位戦最終局。名人戦挑戦の行方は4人によるプレーオフとなった。まずは3月5日関西将棋会館の広瀬八段vs久保九段。この二人は名人挑戦のためには3連勝しなければならないが、まずは目の前の対局の一つ一つに全力を傾注して…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー83

森下卓九段vs丸山忠久九段 78期棋聖戦途中図は68手目後手72金の局面。 珍しいというか、稀にある居飛車党同士の相振り。 後手の銀冠に対して先手は75歩以下攻める。 質駒になっている25桂を97手目、86桂と打って寄せきった。▲75歩 ▽同歩 ▲同…

第12回詰将棋解答選手権(福岡春日会場)の案内

実施部門:初級戦&一般戦 運営協力:詰将棋九州グループ(九G) 会場:クローバープラザ 5階 福岡県春日市原町3丁目1番7号 JR「春日」駅から徒歩1分、西鉄「春日原」駅から徒歩9分 会場URL→http://www.cloverplaza.or.jp/ 日時:平成27年4月…

ストンリバーの「相振り好局選「追加ー82

大野源一九段vs星田啓三八段 2期名将戦途中図は38手目82玉の局面。一時代を築いた大野将棋。 現代においてもその捌きの妙には魅力がある。 図で先手76銀型ならより理想だが、後手4枚金気の布陣に対して 75歩以下、果敢に攻めていく。▲75歩 ▽同…

支部対抗戦長崎県代表決定戦

標記の大会が2月22日に長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。団体戦:1位 佐世保支部 2位 南高支部 3位 三菱重工支部 4位 長崎支部個人戦:1位 渡部勝(雲仙市) 2位 松山秀樹(佐世保支部) 3位 瀬戸川昭・酒井長利*優勝した佐世…

懸賞詰将棋の解答

2月6日付ブログで出題した懸賞詰将棋の解答です。23銀打 13玉 46馬 24桂 同馬 同玉 34銀成 14玉 26桂 同馬 23銀不成 13玉 24成銀 同玉 34龍 15玉 14龍 まで17手詰。 *軽い合い駒の読みが入りますが、17手の長さを感じさせない…

シニア名人戦長崎県代表決定戦

標記の大会が2月15日長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。 代表決定戦:1位 宅島憲一(雲仙市) 2位 森塚勝男(長崎市) 3位 平原武敏・酒井長利 *優勝した宅島氏は来る4月25,26日に神戸で開催される西日本大会へ出場する。

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー81

杉本昌隆七段vs富岡英作八段 21期竜王戦途中図は44手目後手の44角の局面。102手目の63銀引きでは、6筋から9筋にかけての局面の3分の2が原野となった。 互いにこんなに捌き合った将棋も珍しい。勝負は桂香をたくみに使った先手の快勝譜となった。▲94歩 ▽…