ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

A級プレーオフ

 壮絶な戦いを繰り広げたA級順位戦最終局。名人戦挑戦の行方は4人によるプレーオフとなった。まずは3月5日関西将棋会館の広瀬八段vs久保九段。この二人は名人挑戦のためには3連勝しなければならないが、まずは目の前の対局の一つ一つに全力を傾注していくしかない。

 午後6時からの2階道場奥の大盤解説会。集まった将棋フアンは約30人。解説者は大石直嗣六段、船江恒平五段、村田智穂女流二段である。戦型はごきげん中飛車の超急戦となった。この戦型は個人的にはその定跡に詳しいつもりだが、解説会では序盤からのいろんな変化や最新のプロの流行形が披露されて大変勉強になった。

 特に広瀬八段の指した27手目の12龍が新手らしかったが、実はこの手は少し前に女流の渡部愛初段が指した一手らしい。彼女の将棋は本格派で、関西の棋士仲間でも評価が高く成長株として注目されている。さて、39手目の広瀬八段の指した57角が1回目の「次の一手」として出題された。75角・32と・その他の3択だったが、これに私は正解し、抽選の結果運よく久保九段の扇子を頂戴した。4月の解答選手権の賞品に廻したいと思っている。
 将棋は久保九段が68手で勝利し、次の相手が渡辺2冠。A級最終戦では角交換四間飛車で苦杯を喫した相手である。次は先手番なら石田流、後手番ならごきげん中飛車でもってる力を十二分に発揮してもらいたいものである。

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