久保利明九段ｖｓ浦野真彦八段 ４６期王将戦途中図は50手目後手35銀の局面。 この将棋はお互いの攻め方・受け方の攻防が手筋の応酬みたいで参考になる。▲57金直 ▽44歩 ▲36歩 ▽同銀 ▲37歩 ▽25銀 ▲65歩 ▽同歩 ▲55歩 ▽45歩 ▲58金引 ▽36歩 ▲同歩 ▽46歩 ▲同角 ▽57…

今泉健司 『介護士からプロ棋士へ』 （講談社） 書き出しが大根の部分で印象的である。 母方の祖父が生まれたばかりの彼を抱き上げて「この子は大器晩成じゃのう」と言ったそうだ。 まるで、彼のその後の人生を暗示するかのようではないか。 小学校2年生で覚…

久保利明九段ｖｓ高橋道雄九段 １８全日本プロ途中図は50手目後手24角の局面である。 この将棋は見ていて目まぐるしいほど派手に桂が飛び交うというその特徴に尽きる。▲66飛 ▽74歩 ▲64歩 ▽73銀 ▲63歩成 ▽同金左 ▲65桂 ▽64銀 ▲73歩 ▽同桂 ▲64角 ▽同金 ▲73桂成…

ふたりぼっちの将棋同好会 杉元晶子著 『歩のおそはや』 （集英社オレンジ文庫） この本のタイトルにはまず、オヤッと思わせられる。 我々将棋フアンには「ときんのおそはや」という格言が馴染みがあるのだが、どうやら歩は主人公である女子高生の名前（あゆ…

あまりに思いがけないことを知らされると、そんなのありかとつぶやきの一つもでそうになった。 8月1日発売予定の将棋年鑑（平成27年版）を長崎市内のＭ書店に取り寄せるように依頼した。 すると、今年はネットからの申込と郵便振替による直接注文しか受け付…

小林宏七段ｖｓ久保利明九段 ６期銀河戦途中図は48手目後手84銀の局面。 穴熊ｖｓ矢倉の攻防戦であるが、この将棋を採り上げたのはひとえに最終手にある。 「創作次の一手」にでも登場しそうな、まるで絵にかいたような決め手である。▲86歩 ▽75歩 ▲67銀 ▽73…

羽生王座への挑戦をかけて7月21日に佐藤天彦八段と豊島将之七段の挑戦者決定戦が関西将棋会館で開催された。 折しもこの日は王位戦第2局の第1日目とＣ１順位戦の対局日と重複していた。 王位戦は早々に戦型が決まり、興味の対象は私のなかでは順位戦に移って…

第31回詰将棋全国大会は7月19日に大阪市で開催された。 昨年の大会は第30回の節目となり、また詰将棋パラダイス誌が700号発刊とも重複して史上最高の参加者を得て盛会に開催されたところであるが、今年は個人的な意味で記念すべき大会となる。 それは私が今…

中田功七段ｖｓ久保利明九段 ７５期棋聖戦途中図は46手目後手45銀の局面。 後手、大駒の取り返しを見込んでの飛切りの荒技がでる。 ５筋の攻防戦も見所。▲86角 ▽56歩 ▲同銀 ▽37飛成 ▲同桂 ▽85銀 ▲66飛 ▽86銀 ▲同飛 ▽56銀 ▲同飛 ▽78角 ▲67銀 ▽89角成 ▲41飛 ▽5…

標記の大会が7月12日長崎市の三菱記念会館で開催された。 参加者は Ａ 34人 Ｂ 16人 Ｃ 14人 でした。 その結果は次の通り。Ａ級：1位 伊ヶ崎博 2位 秋山宣槻 3位 増本敬 岩崎勝 Ｂ級：1位 宅島憲一 2位 末永利行 3位 宮田祐輔 渡部勝 Ｃ級：1位 杉岳正巳 2…

夏の王位戦七番勝負が７月７日、いよいよ始まりました。 戦前の両者のインタビュー記事を週刊将棋等で拝見するかぎりでは、挑戦者が振り穴を封印する感じがあり、どうやら相居飛車定跡形中心のシリーズとなりそうです。 第１日目７日９時、案の定、相がかり…

久保利明九段ｖｓ森内俊之九段 ５５期王将戦途中図は後手15歩の局面。 息の長い中終盤の攻防が見どころである。▲65歩 ▽同歩 ▲同桂 ▽64歩 ▲53桂成 ▽同金 ▲69飛 ▽25桂 ▲26銀 ▽24歩 ▲89飛 ▽55角 ▲28金 ▽42飛 ▲56歩 ▽33角 ▲38金 ▽55歩 ▲77角 ▽46歩 ▲同歩 ▽54桂 ▲…

「透明の棋士」という本はＷｅｂでの連載記事を編纂して出来上がった本である。 時代の流れとはいえ、これは近来、歓迎すべき出版形態の一つであると思う。 作者は報知新聞記者であり、名を北野新太という。 とんと馴染みのない著者名と映る方も多いかと思う…

久保利明九段ｖｓ藤井猛九段 ５６期王将戦途中図は後手13角の局面。 後手陣4枚金気の守りの駒が一部はがされては構築し直すという繰り返しもみられ、なかなか見所がある玉頭戦である。▲65歩 ▽同歩 ▲同銀 ▽64歩 ▲56銀 ▽75歩 ▲69飛 ▽31飛 ▲65歩 ▽同歩 ▲86角 ▽5…

明治の文豪に幸田露伴という人がいた。将棋にさしたる興味がなかった高校時代は将棋好きであったという露伴の作品そのものは読んだことはなかった。あの頃は幸田露伴といえば「五重塔」ということを知っていれば、国文学史の試験対策として充分だったのであ…

標記の大会が平成２７年６月２１日、長崎市の三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。 参加者数＝１７人１位 山口賢人（佐世保工） ２位 福島誠一（長崎工） ３位 有田光佑（長崎西）・横井晴土（青雲）＊優勝した山口さんは来る８月１９・２０日に…

２年前に関西の若手の棋士たちによる新しい将棋の楽しみ方を提供するために誕生したのが「西遊棋」である。 なかなか良きネーミングである。最初のうちはイベントの打ち方も手探りの状態で進められたのであろう、なんとなくぎこちない部分も感じられたが次第…

真部一男九段ｖｓ久保利明九段 ４５期王将戦途中図は42手目後手25桂の局面である。 先手の原始筋違い角戦法プラス向い飛車に対して後手が何が何でも振り飛車にするという指し方。▲26銀 ▽45歩 ▲35歩 ▽46歩 ▲25角 ▽65角 ▲52角成 ▽同金 ▲36桂 ▽38角成 ▲同飛 ▽47…

標記の大会が平成２７年６月１４日、長崎市の三菱記念会館で開催された。 結果は次のとおり。参加４チームによるリーグ戦で決定。１位 附属小 ２位 戸町小 ３位 広田小 ４位 山田小＊優勝した長崎大学附属小（山崎朗・末永容・吉本太一）は西日本大会へ出場…

６月８日、王位戦の挑戦者を決める戦いがくりひろげられていた。 ネットの画面を見つめつつ、菅井六段をひそかに応援していた。 先手番を握った彼は期待通り、飛車を振ってくれた。 左右ばらばらであった金銀がやがて右辺では美濃となり、左辺のお荷物となら…

標記の大会が平成27年6月7日に三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。 ＜低学年の部＞ 参加者２名 １位 西尾雄誠（広田小３） ２位 山崎慶人（長大付属小３）＜高学年の部＞ 参加者１２名 1位 柏木智成（白南風小４） ２位 柏木将義（白南風小６）…

久保利明九段ｖｓ谷川浩司九段 ７５期棋聖戦途中図は39手目後手の24角を牽制すべく46銀と上がったところである。 以下、先手の84飛という十字飛車が実現する。64桂の犠打をはさんで局面をリードしていく。 ▽45桂 ▲84歩 ▽同歩 ▲45銀直 ▽同歩 ▲84飛 ▽34飛 ▲64…

標記の大会が平成27年5月31日に三菱記念会館で開催された。 その結果は次の通り。参加者数は14名。1位 三森康平（佐世保中里中２） 2位 鶴和浩暉（青雲中３） 3位 北川智章（佐世保北中３） 4位 本庄達也（長崎東中３）＊優勝した三森さんは来る8月3・4日に…

今年の森一門会祝賀会に出席したことは5月6日付のこのブログで掲載したところである。 その時の来賓挨拶の一人として登壇された方に黒川博行さんがいた。彼は「破門」という作品で第151回直木賞を受賞された方である。 森信雄七段との交流のいきさつは先の「…

前夜祭（平成２７年５月２６日） 地元フアンを中心に百人近くが参加した前夜祭が行われた。プロ棋士は両対局者のほかに島九段、畠山鎮七段（立会人）、豊川七段、藤田彩綾女流初段（大盤解説聞き手）等が出席した。 久しぶりに里見さんを見たが以前より顔付…

標記の大会が長崎工業高校で5月23・24日に開催された。 その結果は次のとおり。＜団体戦＞ 男子：参加１１チーム 1位：佐世保北Ａ 2位：青雲Ａ 3位：瓊浦Ａ 青雲Ｂ女子：参加2チーム 1位：青雲 2位：瓊浦＜個人戦＞ 男子：参加24人 1位：山口賢人（佐世保工…

標記の大会が5月24日に長崎市の三菱記念会館で開催された。 参加チームは４チーム（佐世保北、中里、青雲、長崎東）。リーグ戦等で対戦した結果は次の通りです。優勝：中里中（佐世保） ２位 青雲中＊優勝した中里中学校は来る７月２５日に尼崎市で開催され…

私の指し将棋は振り飛車だけが好きで、久保利明九段のフアンでもある。 数年前、将棋のネットの世界をさまよっていたら、菅井竜也・後援会「竜棋会」のサイトを偶然、発見した。 彼の振り飛車の将棋も大好きだったので、さっそく「竜棋会」に入会した。 その…

久保利明九段ｖｓ羽生善治名人 ５２期王将戦途中図は３２手目４５歩の局面。これから角交換の後に、お互いに端攻めに入る。 まずは後手側から。一段落した後は先手側からだが、６６角と打ちすえている効果から９２飛成の決め手が入り一本取ったという印象で…

ねんりんピックの代表選考会を兼ねた標記の大会が5月17日に長崎市の勤労福祉会館で開催された。参加者数：ねんりん３４名、Ａ級 ８名、Ｂ級１７名、Ｃ級２４名、子供７名の合計９０名。ねんりん：1位 嶋崎敏彦 2位 石川和彦 3位 中村正広 Ａ級： 1位 有田光…