ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

王位戦&順位戦

 夏の王位戦七番勝負が7月7日、いよいよ始まりました。
戦前の両者のインタビュー記事を週刊将棋等で拝見するかぎりでは、挑戦者が振り穴を封印する感じがあり、どうやら相居飛車定跡形中心のシリーズとなりそうです。
 第1日目7日9時、案の定、相がかり風の出だしでした。正直、がっかりです。
ニコ生中継もないこともあり、興味が半減×2で最初の10手ぐらいであとは全く、観戦しませんでした。


 さて、翌8日は順位戦B2組の対局がありました。全13局のうち、なんと8局が振り飛車となりました。これにはワクワクしましたね。
特に、戸辺六段の5五歩位取り中飛車、北浜八段の角交換型中飛車、中田八段vs田村七段の相振り飛車、以上三局を中心にこの日は夜遅くまで楽しめました。


 順位戦を観戦していた午後、王位戦のことがちょっぴり気になりアクセスしてみました。すると、後手の陣形が51飛で32金があり、囲いが美濃でした。まるで、後手のごきげん中飛車の布陣ではありませんか。一瞬、千日手となって、指し直し局の一番かと思ってしまいました。
 そのむかし、内藤九段の空中戦法が流行していたころは稀に疑似・相振り飛車の戦いみたいな陣形になることがあるのを承知していたので、まさにそのような流れのなかで今回の局面は出現したのでしょう。


 王位戦は後手のその後の指し方が急に気になってきました。羽生さんは角を切って(切らされて)桂・香の二枚換えプラス9筋にト金を作りました。桂香という駒でどういう風に寄せるのかとみていると、54香と72桂が絶妙な使用法でした。一方通行ではなくて、攻守両方を兼ねた手でした。全棋譜を備にみていないので、勝負所がよくわかりませんが、終盤から受ける感じでは羽生さんの貫録勝ちという印象でした。