ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

第26期女流王位戦第3局

前夜祭(平成27年5月26日)
 地元フアンを中心に百人近くが参加した前夜祭が行われた。プロ棋士は両対局者のほかに島九段、畠山鎮七段(立会人)、豊川七段、藤田彩綾女流初段(大盤解説聞き手)等が出席した。

 久しぶりに里見さんを見たが以前より顔付きが少しシャープになった感じを受けた。だからといって復帰後、切れ味鋭い将棋でもって現在11連勝していることとは直接関係はないようだ。

 地元アイドルグループ「スマイル」による歌と踊りのパフオーマンスで会場を盛り上げる余興があった。
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 <明日の対局を前にしての二人の決意>

甲斐女流王位;里見さんとはいつも高いテンションで将棋に臨んでいます。かど番になりましたが、一生懸命にがんばる姿をお見せしたい。

里見女流名人:昨年は1年間休場し、母とNHKテレビで「花子とアン」を見ることがあり、自分が対局した場所が舞台になっていたので不思議な気持ちでした。これまでの準備を無駄にせず、皆さんに楽しんでもらえる将棋にしたい。


 畠山、豊川両七段と藤田女流初段による戦型予想のミニトークがあった。両七段は「相居飛車」を予想していた。
私は「そんなことはないだろう。どちらかが振るに違いない。また、そうでなくては困る」と内心、思った。


大盤解説会(平成27年5月27日)

 戦型が振り飛車になったことを確認して、待機していた博多から、午後からの大盤解説会場へ出かけた。

 解説会は午後3時から始まり、途中「次の一手」が2回出題された。いずれも畠山七段と藤田女流初段の予想と「その他の手」の3つの選択肢で行われた。私はこういった会場での「次の一手」は常に「その他の手」を選択することにしている。そのほうが、当たる確立が高いということを経験則から学んでいるからである。今回もそのように推移した。いずれも残念賞的なものを頂戴したが気の利いた賞品はあたらなかった。

 さて将棋のほうは優劣不明の形勢が続いていたが、しだいに里見女流名人が自力を発揮して126手で勝利した。これで3連勝となり、女流王位のタイトルを奪取した。

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