ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

王座戦挑戦者決定戦

 羽生王座への挑戦をかけて7月21日に佐藤天彦八段と豊島将之七段の挑戦者決定戦が関西将棋会館で開催された。
折しもこの日は王位戦第2局の第1日目とC1順位戦の対局日と重複していた。
王位戦は早々に戦型が決まり、興味の対象は私のなかでは順位戦に移っていた。


 ところが、王座戦の戦型がどういう風の吹き回しか後手の佐藤八段が飛車を振ってくれました。
数日前の台風11号の余波を受けて、飛車が時計回りに動いたようなものかもしれません。
居飛車党の人がたまに振り飛車をしてくれると思わぬ指しまわしを見せてくれることがあり、興味深いものがある。
本局など角交換後に67角から馬を作り、飛車も36から76〜74と十字に動きました。ここらあたりは久保流みたいな軽快な捌きという感じでした。


 さて、対局結果は124手で佐藤八段が勝利して、タイトル戦初挑戦となりました。
羽生さんに対して、好んで飛車を振るとはとても思えないけれども、ここは中田功七段が立会人あるいは解説担当になった時には師匠の顔を立てて、一局ぐらいは振り飛車の将棋を是非拝見したいものである。
ところで、二人の対局数はおそらく少ないと思うが、近いところでは5月15日に銀河戦で対戦している(第23期銀河戦Cブロック決勝)。その将棋は羽生さんが先手となり、初手より76歩 34歩 66歩 32飛・・と進んでいる。なんと、本日の豊島戦と出だしが同じです。これには期待がふくらみましたね。なんだか大阪に行きたくなりました。


第63期王座戦5番勝負の対局日程

第1局 9月2日  横浜市横浜ロイヤルパークホテル
第2局 9月17日  大阪市「ウエステインホテル大阪」
第3局 9月24日  新潟県南魚沼市「龍言」
第4局 10月6日  仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」
第5局 10月26日  山梨県甲府市「常盤ホテル」