ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

第23回北九州将棋フェステイバル

 3月22日小倉で開催された標記のイベントへ行ってきた。

指導対局
 メインのイベントは午後から国際会議場で行なわれるが、例年、午前中に指導将棋がおこなわれる。
参加(指導対局を受けること)希望していたが今年は抽選からもれた。
前夜祭にしろ、指導対局にしろ県外組が参加希望した場合、優先枠を設けてもらってもいいのではないかと思うのだが、公正・中立をもとに厳正抽選するという方式を徹底するなら仕方がないのだろう。


女流棋士早指しトーナメント

 4人の女流棋士による持ち時間なしで一手10秒の早指し戦がおこなわれた。
1回戦 北村桂香女流1級vs室谷由紀女流初段・・・相振り飛車・・・117手で北村勝ち。
2回戦 長谷川優貴女流二段vs村田智穂女流二段・・・先手中飛車vs居飛穴・・・131手で長谷川勝ち。
勝戦 長谷川優貴女流二段vs北村桂香女流1級・・・相振り飛車・・・101手で長谷川勝ち。
北村vs室谷.kif 直
長谷川vs村田.kif 直
長谷川vs北村.kif 直

[


トークショー詰将棋解説
 村田顕弘五段作成の詰将棋が朝から来場者にペーパーで配布されていた。そして午後のこの時間帯に村田五段自身が壇上で解説をされた。

この詰将棋はヒントとして9手詰ということが端から知らされていた。詰将棋なれしている人なら初手と3手目の手順前後に注意しながら角は44から打つことしか思い浮かばないものだ。村田五段は解説の中で初手の紛れということで角を遠くから例えば99角と打つと、55香、44香と連続移動捨て合いで不詰になるということに気付いて(評価して)ほしいと云っていた。なるほどな。私は余詰探し段階でしか、その手は読まない。どうも、作図感覚でこの作品を見ていたようである。
[


記念対局
 豊島将之七段vs糸谷哲郎竜王の一戦で、持ち時間10分で切れると一手30秒。
54手目後手の51飛に対して先手の指し手が「次の一手」として出題された(下記、途中図)。
戦型は私の期待に応えて?振り飛車戦(居飛穴vs中飛車穴熊)となった。
この将棋の内容は8,9筋で桂香が実によく飛び交う激しい攻防戦が続いてなかなか見ごたえがあった。
勝負は172手で後手・糸谷竜王が勝った。

豊島vs糸谷.kif 直