ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

正解探しの旅

自分探しとか、自分探しの旅という表現がある。
私の嫌いな言葉の一つである。

定年退職を迎えた人などが「これからは自分探しの旅に出たい」とよく言う。
この人はこの歳になるまで、自分自身がどういう人間かも分からずに生きてきたのかと一瞬、思えてしまうからだ。


さて、4月11日は詰将棋解答選手権が全国各地で開催される。
福岡春日会場も20名近くが参加する。

人生は進学、就職、結婚など小さい頃より選択の連続である。
なにが最善手だったのか、結果論からしてもよく分からないことが多い。
将棋で云う「次の一手」より、正解は一つという詰将棋の方が俄然、理詰めの世界になる。
一定の時間制約の下の「正解探しの旅」は程よい緊張感のなか、貴重な体験となるであろう。
私はその水先案内人である。