ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

将棋年鑑(平成24年版)

 毎年、夏に発売される将棋年鑑を購入した。
 将棋世界週刊将棋は定期購読しているし、近年ではネットからの棋譜情報も豊富でこの年鑑の中身はほとんどが知りえたデータではあるが、棋譜ポイントの解説もあり、紙情報として持っていても損はないかなという感じである。

 この本の最後の方に、いつも写真入りの棋士名鑑がついている。師匠は誰だったかな?主な戦績は?などを確認するときに結構活用させていただいている。
 この中で毎年、趣向をこらした棋士アンケートがある。
今年は、そのなかに「深いと感じる将棋の格言」という項目があった。アンケートに回答するかどうかは任意である。

 104名の回答を分析してみた。
 ベスト・5は次のとおり。
1 一歩千金(19人)
2 両取り逃げるべからず(9人)
3 玉の早逃げ八手の得(8人)
4 歩のない将棋は負け将棋(7人)
5 王手は追う手(5人)

一歩千金がダントツの票を集めた。色紙に書きやすいと云う利点もあろうが、金底の歩(3人)、トキンの遅早(4人)などと共に、歩に関する格言が多いように感じた。
個性的なのは「権腐十年」というのがあった。この棋士はだれか。すぐ分かれば貴方は相当な棋界通である。秋におこなわれる将棋文化検定の問題に出したら面白そうだが、出るわけないか。

本日の詰将棋:11手詰