11月17日第3期清麗戦第5局がおこなわれた。
この番勝負は挑戦者の加藤桃子女流3段が最初2番棒に勝っていた。
カド番に追い込まれた里見清麗は2つ返して最終局を迎えた。
先手の里見さんは得意の55歩位取り中飛車の作戦を採る。
囲いの美濃の銀が締まらないままに中盤戦へ突入した。
以後どうも先手一手遅れているような指し手が続いたように感じた。
勝負は134手で後手の勝ち。新清麗の誕生である。
里見さんはせっかく5冠になったのに4冠へ逆戻りとなった。
里見・西山ばかりではなく、女流棋界のためには活性化になってよいと思う。
それでも女流の番勝負はほぼ振り飛車戦になるのは変わらないだろう。
ところで、近々マイナビより「相振り飛車名局集」の本が出版されるのを楽しみにしているが、加えて「令和3年版 振り飛車年鑑 2021」が12月下旬に出版されるとの情報を得た。ちょっとしたクリスマスプレゼントになりそうだ。
将棋の本を買うのはアマの将棋フアンであり、振り飛車好きが多いという需要に応えたという証左でもあるのだろう。
アマの振り飛車フアンを見捨てていないということが分かり、マイナビさんには本当に感謝したい。
年度版ということなので次年度以降も是非継続してほしいものである。
今回の詰将棋:17手詰