ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

再びの相振り

11月15日第11期女流王座戦第2局がおこなわれた。

先の女流王将戦ではこの二人、4冠対4冠の対決だったが里見4冠がそのタイトルを奪取して5冠対3冠の対決構図となった。

 

ところで、11月13日のアベマトーナメントでは西山チームと渡部チームの対戦だった。当初、西山チームが楽に勝利するのではと思っていたが意外にも8局までもつれた。これは渡部チームの中井さんの健闘と内山さんが一本入れたことが大きかった。このチームは誰も飛車を振らないので相振り飛車はないのだが、8局全部が振り飛車の対抗型だったのでそれはそれで十分に楽しめた。

 

さて、女流王座戦の方は期待通りの相振りで3間飛車vs向い飛車で始まったが後手・里見さんが54手目74金と上がったところが途中図である。

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これに対して先手・西山さんは85歩と押さえたが後手はこれに同桂と応じて、以下激しい攻め合いとなり終盤へともつれ込んだ。勝負は90手で後手が制した。後手が74手目に美濃の銀を81銀と引いた手が特に印象に残った。

これで西山女流王座がカド番となったが、二人の相振りを一局でも多く見たいので次局はなんとか西山さんに踏ん張ってほしいものである。

今回の詰将棋:19手詰

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