一つは第3期白玲戦7番勝負が9月2日開幕した。
先手・西山朋佳女流3冠vs後手・里見香奈白玲。
相振り飛車で始まった本局は後手が中盤に香得してからは余裕の指しまわし(51馬と自陣に引き付けるなど)で124手で里見白玲が先勝した。
里見さんの最近の西山さんに対する作戦は少しひねった感じの指し手が目立つ。
本局では終盤の入り口まで居玉だったことだ。居玉に対してはスキあらば仕掛けたいと思うものだ。西山さんにとってその辺の攻めのリズムというものが少々狂わされているのではないかとさえ思えてくる。
始まったばかりの盤勝負。できるだけ多くの好局を期待したい。
もう一つは9月2日のABEMAトーナメント(藤井チームvs斎藤チーム)。
両チームにはそれぞれ一人の振り飛車党の棋士がいる。片方のチームに二人いてもいいのだが9局までもつれたとしても最大で6局の振り飛車戦を観ることができる。
この日、特に印象に残ったのは斎藤8段に齊藤4段が3間飛車穴熊で居飛車穴熊に勝利したことと齊藤4段と冨田4段の相振り飛車戦だった。
やはり出場6人のうち、最低一人は振り飛車党の棋士がいてほしいとあらためて思った。そうでなければ、観戦する楽しみがない。
今回の詰将棋:17手詰