ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

勝浦流「詰将棋の作り方」

 昨年夏に出版された勝浦修九段著・詰将棋道場(挑戦編)をこの冬休みに暗算で解図してみた。この詰棋書はマイコミ将棋文庫のシリーズ4冊目にあたる。
 作品の中身は良き頭のトレーニングになった(余詰作を二つ発見)。
 ひとつ注目したいのは収録されていたコラム「詰将棋の作り方」。まず、冒頭の3行を紹介したい。
 <詰将棋の作者とは不思議な存在らしく、どうやって作っているのかと、よく訊かれます。仲間内では「降ってくる」とも「飛び込んでくる」とも表現していますが、なんとなく浮かんでくるとでも理解してください。多作家はこのタイプが多いようです。・・・>
 さて、「降ってくる・飛び込んでくる」という表現は私にとっては初めて聞く言葉である。九州の詰将棋作家グループ内でもその言葉が飛び交ったという経験はない。でも、なんとなくニュアンスは分かる。よき収束がひらめくという具合に、ひらめきという類いなのであろう。
 表現方法に若干の違いはあっても、詰将棋作家にとっては似通った体験であることに、たいした違いはなさそうである。

本日の詰将棋:9手詰