2月4日に第50期女流名人戦第3局が開催された。
先手西山女流名人の3間飛車に対して福間女流4冠はまたも居飛車。
これで3局連続して飛車を振らなかったことになる。
彼女はまれに居飛車を指すことはあったが、これほど頻繁に居飛車を指すことは
珍しく、結婚して棋風が変わったのではないかと思うほどだ。
最近、二人の実戦集を買って一通り棋譜並べをした。
何といっても、相振り飛車の実戦譜の数々が素晴らしい。
男性棋士が相振り飛車を指したがらない実情に加えて、二人の棋譜はこのまま
いけば長い将棋の歴史において限りなく相振り飛車の定跡化に多大なる貢献と
なり、そして二人は後世に名を残すだろうと私は思っていたのだ。
それを福間さんが自ら放棄するということになれば実に遺憾なことである。
さて、将棋の方は終盤が大熱戦で面白かった。
これでシリーズも少しは面白くなるだろう。
西山さんにとってこのように対抗型では負けられないという気概を持つことが
大切だ。
今回の詰将棋:23手詰