第73期王将戦第4局が2月7・8日に開催された。
後がない菅井8段は乱戦というか力戦調の振り飛車(3間)に誘導した。
こういう将棋は前例はあるものの振り飛車党の経験が豊富ということかもしれない。
菅井さんにとってこの4局目が一番よく指していると思う。
その証左に封じ手までに評価値が大きくブレルことはなかったので
ある程度手ごたえを感じていたに違いない。
しかし2日目に入ってからはじりじりとした駒組が続き夕方5時近くになっても
互いの囲いが顕在で本格的な戦いには程遠かった。
そういったなか藤井王将が少しづつポイントを稼いでいったようだ。
左端の香を取られ、その香で美濃のかなめの金をはがされてほどなく投了した。
ボクシングでいえばテクニカルノックアウト。
相撲でいえばまわしを取って技をかける間もなく寄り切られたような感じだ。
番勝負は屈辱のストレート負け。
フアンとしても落ち込んでばかりではいられない。
菅井さんには捲土重来を期してもらいたい。
私はこれで大阪へは行けなくなってしまった。
<投了で露と消えにし第5局、難波のことも夢のまた夢>
今回の詰将棋:23手詰