ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

王位戦最終局(悲痛の失冠)

 夏の王位戦と云われるタイトル戦がもつれにもつれて第7局までくると本格的な秋の訪れを感じさせる季節となる。最終局まできた要因は形式的にみれば、先手番が勝ち続けたことにある。
 個々にみれば、例えば後手番で勝利してもおかしくなかった対局(第6局)があったにもかかわらず、まるで天の邪鬼な将棋の神様に魅入られたとしかいいようがなかった。
 その第6局から最終局に至る間の順位戦を始め、他の対局結果が悪かった。
勝っておかしくなかった第6局をひきずっているのか、まさか王位戦一筋に死んだふりでもあるまいに将棋そのものの調子を崩してしまっているのではないかと危惧していた。


 さて、第7局(9月26&27日)はあらためて振り駒となり、菅井王位は後手番となった。少々、イヤな予感がしないでもなかった。注目の戦型は第6局に続いて居飛穴vs振り穴となった。互いに意地と意地のぶつかり合いである。互角の戦いだろうとみていたが、2日目の午後に早い収束が訪れた。もしかしたら、王位戦だけはやってくれるのではないかという一縷の期待もかなわなかった。
 王位タイトルを失って非常に残念だ。
なにか、人生劇場・飛車角(久保王将&菅井王位)の角がもぎ取られたみたいで淋しい限りである。
これで私の観る将棋フアン度が50%ほど減少しそうである。しかし、これまでもアベマTV、ニコニコ動画、NHKと「振り飛車戦」以外は見ないことにしているからあまり変わらないか(それだけ振り飛車戦が少ないという憂うべき現実がある)。次のタイトル戦の楽しみは王将戦までお預けである。実は菅井さんにはこの秋、期待していることがある。10月下旬に私が関西へ行く楽しみをぜひ実現させてもらいたいものである。
   <大阪で せめて勇姿を JT杯>