どうしたら詰将棋を作れるようになれますかと時折聞かれることがある。
経済学の用語に「迂回生産の法則」という考え方がある。
ある消費財を生産する場合、直接行わずにその目的に必要な資本財を経て、生産する方が効率的であるという意味だが、要するにまず基礎をしっかりやることが大切であるということである。
それでは詰将棋創作にとって基礎とはいったい何だろうか?
それは一にも二にも詰将棋を解くことにある。
とにかく、ひたすら解いて数多くの詰手筋を身につけていくことにある。
その後、この変化が面白いとか、自分ならこうまとめるという風に頭が自然に回転し始めたらならばきっと良い方向へ向かうだろう。
もう一つ大切なことは一つでもいい、「感動する作品」に巡り会うことである。
これは絵画とか音楽で感動したことがあるのは誰でも経験したことだろう。
それと一緒で感性に訴えてくるものに出会うことがとても大切である。
これらは私の体験から言えることなのである。
今回の詰将棋:23手詰