ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

秋の日に紀州路をいく

10月27日から3泊4日で和歌山市に行った。

目的は2つ。一つは和歌山大学(経)が創立100周年を迎えた記念行事に参加することと、もう一つは和歌山大学将棋部OB会に参加することだった。

 さて、最初の件は大正年間に旧和歌山高商が創立されてから100年になる。1世紀にわたる中で企業等で活躍されてきた多くの先輩方の輝かしい歴史がある。現代では4学部を要する大学に発展している。イベントそのものは現役生の参加も多く彼らの日ごろの勉学・活動状況を知ることもできて満足のいく内容だった。だが浮かれてばかりではいられない。世はまさに少子化社会が進展中である。それによって大学ばかりでなく高校から小学校に至るまで統廃合の問題を含め幾多の困難が立ちはだかることだろう。そのためにはその大学ならではの特色、いわゆるブランド力を高めていくことが求められることになる。学長、経済学部長を始め参列者の面々がそういった共通の思いを新たにした記念式典でもあったと思う。

 

 もう一つは翌日開催された将棋部OB会に参加した。

将棋部の発足は私が入学した年の2年前ぐらいにできたらしい。当時は部創設の先輩らとチームを組んで春・秋の関西リーグ戦に大阪へと遠征したものである。その後、部の歴史も順調に積み重ねて10年前には部創設50周年を記念して有志が集まりOB会ができた。その後も数年単位で交流を継続しており今年の開催はその一環である。卒業部員たちの中にはそれぞれの地でアマ名人戦などの県代表になるなど活躍されている方もいる。私みたいに詰将棋の世界で大いに?羽ばたいているのはどうやら私一人のようである。さて、大会の方は現役部員の参加(10人)も得てOB側(25人)とともに交流戦という形で行った。私は5勝1敗でなんと優勝してしまった。指し将棋では最近は県大会に出ることもなくなったのに不思議な感じがした。しかし、詰将棋のかかわりだけは続けている。どうやら終盤で詰むかどうかでは異様に手が見えるようだ。やはり将棋は終盤力が大切なんだなと再認識した。なお、10日前に出版した「詰将棋の道4」を参加者全員にプレゼントしたので喜ばれた。下記の今回の詰将棋はこの日の私の実戦からヒントを得て作った作品です。手数ほど難しくはありません。

 

今回の詰将棋:17手詰