8月9日に行われたB2順位戦より藤井猛9段vs鈴木大介9段の一戦。
両者振り飛車党だが鈴木9段が譲って、藤井9段の4間飛車となる。
下記図は82手目に後手が84角と指したところ。
これに対して先手は16飛と12香と差し違える強手がでた。相手が歩切れなので手になるとの判断のようだ。実はもっと感心した一連の手がある。
それは45金の存在だ。この金は69金より58金以下1筋から4筋までの中段できめこまかな動きをして最後は敵飛を捕獲する寸前まで行った。金が動いた回数が14回。
まさに芸術的ともいえる金の捌きでこの先も私の記憶に残る事であろう。
勝負は少し早い投了かとも思えたが藤井9段が103手で勝利した。
今回の詰将棋:29手詰