ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

西山快進撃

7月16日に行われた朝日杯一次予選が行われ西山朋佳女流3冠が登場した。

1回戦で中座真7段を中飛車で破り、次に黒沢怜生6段と対戦した。黒沢6段が振り飛車党なので自然と相振りとなった。

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 図は後手黒沢6段が2筋の歩をきり26飛とした手に対して先手西山女流3冠が27歩と受けた手に対して後手が45角(76手目)と打った局面である。一瞬ドキリとする手であるが互いに飛を取る手を選択した。4枚の金銀がそれぞれ不安定な位置にいるなか、互いに飛を敵陣に打ち合う寄せ合いに突入したが先手が129手で制した。お見事である。女流の棋士は相振りをうまく指しこなす人が多い。女流の相振り実戦棋譜を参考にすることがあるという藤井猛9段の評価にもあるように女流棋界は振り飛車戦が大きな魅力となっている。

今回の詰将棋:21手詰

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