関西の詰将棋グループの創棋会が50周年記念として標記の詰将棋作品集を発行した。
作者数はプロ棋士8名を含む39人。一人最大5作品で出題総数は187題となる。
私も原稿を書いたこともあり多分一足早く本書を入手した。
本の中身をざっと見てみると詰将棋出題者が名前順となっていたので私が一番最初の登場だった。そのほか、随筆や創棋会の活動記録などかなり読み応えがある。
この種の本は詰パラの広告を通して入手するのが通例だが今回はマイナビ出版(将棋情報局)も取り扱ってくれるそうだ。こういうことは極めてまれでおそらく初めてのことだろう。これはひとえに藤井聡太2冠を始め、関西所属の棋士8名が参加していることが最大の要因だろう。
さて、この本の楽しみかたの一つを紹介しよう。
それはいきなり解説から読み始めるのだ。棋譜並べをするように作品の手順を目で追ったり、盤に並べたりするのだ。そして、その解説文を備に読む。
作者が解説しながらコラムやエピソード風に述べていることが多い。
船江恒平6段の解説文などはりっぱなエッセーになっていた。
このように、作者の人となりの一端を垣間見ることができるだろう。
今回の詰将棋:33手詰