ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

和歌山&大阪

大学時代の将棋部OB会

 青春時代を過ごした彼の地を訪れることは懐かしいものである。卒業後、遠くに住んでいればこそ、なおさらの感がある。
JR阪和線紀州路を目指す列車の窓から展開される駅名の一つ一つにすら、あの頃を思い出させるものがある。

 11月19日(木)の昼下がり、、シニアOB会に参集した8名は誰はばかりなく旧交を温めた。
近況報告の中では、趣味であった将棋に対して現在も何らかの関わりを持ちながら生活していることにお互いが安堵する。
 来てよかったと思った、あっという間の3時間。来年の開催日程まで決定して解散したことがそのことを物語っている。



竜王戦第4局

 11月19日は竜王戦第4局の対局日(初日)だった。
朝、携帯で<76歩 84歩 26歩 32金>の出だしを確認すると、「またか、やっぱり」と落胆のつぶやきとともに携帯を切る。夕方6時、封じ手の局面はどうなっているかとアクセスすると、飛び上がらんばかりに驚いた。一瞬、千日手指し直しでもあったのではとすら思った。

 「将棋の戦法はどうあるべきか」「飛車を振るべきかどうか」などと思索しながら指した結果、こういう局面に至ったとしたら、実に竜王らしい指し回しと云えるのかも知れない。この方は理論派のイメージがあるが将棋に関してはむしろ手将棋派の感じが私はしますがどうなんでしょうか。
 でも、こういう指し方は昔から「陽動振り飛車」といっているが、「臨機応変」というより「支離滅裂」ということになりがちだから、私自身は一切やらない。端から潔く振り飛車を目指すタイプなのである。

 ともかく、この局面は俄然、先手を応援したくなった。でも、先手が手損というか立ち遅れているのが気になるが(せめて38銀としまっておきたいけれど)、急遽、予定を変更して関西将棋会館大盤解説会へ行くことにした。
 11月20日午後1時、会館の2階道場へ行く。解説会は午後5時からということだったので、手合い票をもらって将棋を指す。午後4時45分ごろまで4局消化(3勝1敗)。携帯で対局状況を確認してみたら、なんと午後4時には竜王負けで決着していた。その場で帰ろうかと思ったがせっかく来たので解説会を聞くことにした。
午後5時、山崎隆之八段と室田伊緒女流二段が登場。結果が分かっている対局というのは少々興ざめではある。観客も30名足らずと少なかった。一時間余、山崎八段は丁寧に解説してくれた。相掛かりや横歩取りへの変化の部分は上の空であった(指してみたいとサラサラ思わないから)。
 ところで、「次の一手」をどうするのかと注視していると、なんと第3局(高野山対戦)での糸谷竜王が<ごま豆腐>を食べたときに、どういう感想を述べたかいう3択問題が出された。(1杏仁豆腐のような 2ミルクのような 3わらびもちのような)から選ぶもの。「創作次の一手」か「易しい詰将棋」でも出題すればよいものを他人の嗜好の問題なんかどうでもよいことだと正直思った。ところで、竜王がまともに飛車を振って快勝したような将棋が存在するのかどうかあまり私の記憶にないが、次の対局では自分の得意戦法で立ち向かっていくしかないのではないかと思います。

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気になる一戦 20日、本当は一番気にしていたのが久保九段のA級順位戦(vs佐藤康光九段)。
前期は名人挑戦者争いを演じていたのに一転して今期は降級の危機にある。
その反動でもないだろうに、王将戦の挑戦者争いでは現在、プレーオフ以上の待機状態にある。
なんとか王将戦の挑戦者になれますように(なむ!)。