ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

北九州ハイビジョン将棋フエスティバル

 3月25日は久留米王位戦の県大会があることは分かっていたが、24,25の土日は小倉へ標記のイベントのために行ってきた。
詰将棋と指し将棋の競合は迷うことなく詰将棋を選択するが、こういった指し将棋どうしの場合は少々迷ったが、
より楽しみが大きく思い出になりそうだという視点で小倉行きを選択した。


前夜祭
出演棋士は米長会長、森内名人、渡辺竜王、谷川九段、森下九段、中田功七段、糸谷六段、山田久美女流三段、井道女流初段、室谷女流初段の10人。
今年の名人戦の第6局が北九州市で組まれているため、森下九段等から森内名人に対して、ストレートで防衛しないようにとの笑いを誘っていた。
個人的にお話したプロ棋士はまず、谷川九段。25日の詰将棋解答選手権チャンピオン戦の件、出場したかったが、理事の仕事を優先されたとのこと。
次に、糸谷六段と室谷初段とは森一門会が今年も中止されたことについて、彼は弟子たちの力不足で・・・というようなことを話されたが、
フアンから励ましを受けると云う意味でも開催してほしかったが、師匠の森信雄七段にはまた違う考えがおありなのだろう。


25日午後のメインイベント
*第20回記念講演
   米長永世棋聖が30分ほど講演。主にコンピューター将棋との戦いの件などお話される。

*お好み将棋対局
   糸谷六段が目隠しをして室谷女流初段と平手で対局した。振り飛車党の室谷さんがゴキゲン中飛車の作戦だったが、
中盤、美濃囲いの銀が47銀と離れた瞬間をとらえて、糸谷六段が仕掛けてなんとなく押し切ってしまったと云う印象.


トークショー
   森下九段と山田三段の司会進行のもと、渡辺竜王、糸谷六段、井道初段、室谷初段でおしゃべり。
  書道の話し、一番個性的な棋士はだれか、などでトークは弾む。
  来年の11月に「将棋の日」のイベントが北九州市で開催されることが発表された。九州開催は佐賀市以来のことである。

*記念対局
   森内名人VS渡辺竜王の対局。矢倉の将棋は本当によく分からない。「次の一手」もはずす。
内容はコメントできる力がないので省くが勝負は渡辺竜王の勝ち。


指導対局
   25日午前中に出演プロ棋士による指導対局があった。私は森内名人より飛香落ちで教わった。以下、さわりの手順を紹介する

  飛香落の手合いはいつものように一筋の歩を飛で切り、16飛から76飛と転身する布陣をとった。
2歩を持って、石田組の攻撃態勢を確実に取ることができるので、私の秘かな自慢の指し回しでもある。
途中図は上手が45歩と角筋をオープンにしたところである。ここから下手は39玉、あるいは98香、
67銀などと様子見する手もあるが、下手は果敢に攻めていった。

 65歩  同歩   同桂  64銀   同角  同金   53桂成 99角成  43成桂 66歩
 53成桂 46歩   65歩 75金  79飛 88馬  64歩 61香   63銀 73金
 75飛  同歩    74歩 64金 以下上手勝ち。

  53桂成 99角成の局面では難しくはあるが、下手指せると見ていたが、74歩が敗着で64金と
かわされて切れ模様となった。74歩のところでは74金と厚く打てば攻めは続きそうである。