ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

名人戦大盤解説会(長崎会場)

第71期名人戦第3局全国大盤解説会の長崎開催分は5月11日(土)に三菱記念会館で(無料にて)岡崎洋六段を迎えて行われた。


日本将棋連盟のHPを拝見すると、この大盤解説会は全国47カ所で開催され、名人戦の対局日に合致する10日(金)に開催されたのが31カ所で、11日(土)か12日(日)に開催されたのが16カ所である。うちいくらかの入場料(1000円から1500円が多い)を徴収したのが全体で20カ所で前者が15箇所、後者が5箇所である。


本来、対局日に合わせて開催し、リアルタイムで解説に当たるプロ棋士とフアンが対局の緊張感を共有するのが理想ではある。しかし、地方では土日でなければ人が集まらないと云う事情があるとすれば、後日開催するのはやむを得ない面もある。しかし、この場合入場料を徴収すると過酷に思える面もある。会場借り上げ料等を捻出しなければならないとしても、それは実戦棋譜を題材にした将棋教室みたいな雰囲気になってしまいかねないからである。

さて、長崎会場は15人ほど集まった。土曜日の午後に2時間ぐらい第3局の解説が行われて、引き続き夕方まで4面指しの指導対局が行われた。その後有志により懇親会を開催した。

名人戦の1日目と2日目ともニコニコ動画で観戦していた。とくに、2日目の渡辺竜王の解説は素晴らしく、振り飛車の将棋しか知らない私にも実によくわかる内容であった。岡崎六段に一点だけ質問した。下の図は先手25歩に対して後手が43にいた金を42に引いた局面である。後手が他の手たとえば92香と手をわたせば、それでも先手から45歩の仕掛けは成立するのかと尋ねてみた。

45歩 同歩 同桂 44銀  あるいは45歩 同歩 同銀 同銀 同桂 44銀などを切り口にいろいろ変化を述べられたがどうもよく分からない。昨日の渡辺竜王の説明では53桂成から44歩とたたいて、先手が良くなる変化を説明されたような気もするが昨日のことが思いだせない。どうもよく理解できず私のなかでは完全に消化不良である。どうせ角換わり相腰掛け銀戦法なんて今後も指すことはないのであまり深く考えないことにした。